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珈琲夜話

コーヒーの値段が上がったままだ。ドルが下落した分下がるかと思ったのだが、今年はコロンビアが8年ぶりの不作だとか。ぼーずの定番はキリマンジャロなのだが、コロンビアが不足すれば当然他の種類も上がる。コーヒー好きと言うよりはコーヒー中毒に近い我が身にとっては困ったもんだ。

ガキの頃はミルクに砂糖をタップリ入れないと飲めなかったのだが、量を飲むようになった10代の終わり頃からはブラックに変わった。当時はネスカフェに代表されるインスタントコーヒーが一般的だったが、生意気にドリップで飲むようになったのは、友人間で嗜好品ファミリーと言われていたオチ家へ遊びに行くようになってからだと思う。最初の手ほどきをしてくれたのは彼だった。

それがこうじて喫茶店のマスターに美味しい入れ方を教わるようになった。最初の師匠は近所にあった禅というジャズ喫茶のご主人だ。実際に店でいれさせてもらっただけでなく、高校の文化祭では業務用の豆を買ってもらった。当時、最高級のブルーマウンテンブレンドでもキロ800円と言う安さだった。もっともこのブルーマウンテン、単品で十分にバランスの取れた味なので普通はブレンドしない。ブレンドで作ったブルマン味と考えた方がよいのだろう。

この時学んだのは、美味しいコーヒーをいれたいならとにかく多めに作ること。極論すれば100gで10人分以上作れるのだから、いっぺんにいれ、余ったら捨てることだった。エコロではないが、当時なら豆80円分である。高校生の小遣いでも可能だ。ま、今なら10人分入れても飲み切る自信がある・・って、腹壊すかも。

この法則に従って入れたおかげで、コーヒーにはうるさいオッサン(オジサンのことではない。歴史のS教諭のあだ名である)から『クリーム、砂糖無しで行ける。ええ味や』というお褒めの言葉を賜った。当時の文化祭はバザーと違い、儲けを認めておらず、売上から必要経費を差し引いた額を学校に返却しなくてはならなかった。が、そこはガキの悪知恵、溜めた領収書等を使い3千円位を見事ゲット・・・せこっ。

JAZZ喫茶をうたい、オーディオセットや人気のあるレコードを揃えた。窓は完璧に潰し、蛍光灯には青いセロファンを巻いた。校内からそれらしきスツールを調達、入口にはノリオが作ってくれた『なにげなく』(神戸の有名JAZZ喫茶、さりげなくのもじり)の看板を飾り、かなり本格的に・・・怪しげな店が出来た。一番の売りは職員室の隣と言う好条件??を生かし、当時では画期的な禁煙JAZZ喫茶(笑)。

一杯50円と言う低価格で2日の売上が5~6千円。喫茶店も悪くはないなと言った所、件のマスターから『T君、この商売、そんな甘いもんやないから、ちゃんと大学行って就職するんやで』と言われてしまった。その就職も後数年で終わる・・・マスター今度店やったら雇ってくれんかなぁ?
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