映画をストーリーで選ぶ人もいれば、俳優や監督で選ぶ人もいるようだ。ぼーずはだいたい予告編を見て面白そうなやつを観るケースが多い。また、シリーズ物には弱く、前回は失敗と言いながらつい続きを観てしまう・・忘れぽいのだろうか。たまにだが、好きな俳優なので見ることもある。ガキの頃はマックィーン一筋だったのだが、最近はジャン=レノかな?
ジョディ=フォスターもその一人に入るかもしれない。彼女の作品は当たりが多い。そう思って借りてみたのがフライトプラン。つくづく思ったのが、映画館で観なくて良かった。よくまぁこんな筋が書けたと感心してしまった。トリックの組み合わせは上手なんだが、設定が無茶苦茶(笑)。見ていて腹が立ってきた。ストーリーはドイツから夫の遺体と共にNYに向かう飛行中の機内で、6歳になる主人公の娘が消える。搭乗記録にはなく、回りの誰も娘の存在を知らないという。
犯罪には動機と狙いがあるはずだが、まずそれが曖昧なのだ。ハイジャックをして求めるのは何か?主人公の娘を誘拐する理由は?また貨物室にむき出しの中級ベンツが載せられていたがありえない状況だ(むき出しだと自動車のルーフから天井までの空間分にも輸送費がかかり、物価の高いNYでもあのクラスのベンツなら輸送費で買える)。娘が置かれていたところに暖房は無い。普通なら凍死しているはずだ。棺桶はX線検査をしない?。本当なんだろうか?
文句が多いが、途中あまりに腹が立ち、早送りで見たので見逃した可能性が無いわけではない。でも、いくら他人に無関心でも、親子連れか否は絶対一人は覚えているだろう。ぼーずは2時間半の新幹線でも前後に子供がいたかくらいは覚えている。まして10数時間、犯人グループは機内に2人しかいなかったのに、その他は誰も娘を見ていないという状況はありえないだろう。犯人の汚名を着せられたアラブ人はどういうつもりで付け加えたのか?人間の偏見を描きたかったのか?最後まで意味不明。
そろそろトドメを刺したい。主人公は航空機エンジンのエンジニアで機内の設計を熟知しているという設定だった。彼女が飛び回った、トイレの天井やキッチンの床からコントロールボックスに(普通の乗客が)行きつける設計はあり得ないだろう。更に言うならば、航空機の世界はF-1のようにエンジンメーカーと車体(航空機は機体だが)メーカーは別なのだ。
航空機は絶対数が少ないため、両方を作ると商売ならない。つまりF-1の例外フェラーリ(エンジン、車体両方を作る)は航空業界に無いと言っていい。ホンダジェットは例外のようだが、これだって実際のエンジン生産はGEが受け持っている。言うならばエンジン設計者は機体の詳細には疎いと言っていい。ま、エンジンハンガーの寸法値位は知っているだろうが、映画のように機体のしくみを知り尽くしているエンジン設計者が都合よくいるとは思えない。
こういう細かい無神経さがあちこちに見られ、観ているぼーずをイラつかせる映画だった。こーゆー映画にジョディを使うなっちゅうねん(笑)。
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