僕が初めて房さんの歌うのを聴いたのは80年前半かな。Jirokichiで永井ほーさん、山岸潤さん達のライブがあったが、そこに出ていた時だと思う。凄い声してるし、この人フィリピン人かなと思っていたのだが、普通に日本語でメンバーと会話していたので・・・『あ、日本人なんだ』(笑)。
そして帰る時にJirokichiの案内板を確認し、近藤房之介と言う名前を知る。それからは彼のライブを聴きに行くようになった。その頃は名古屋出身くらいの知識しかなく、入道さんが抜けた後、服田洋一郎さん達とのバンドBreak Downで京都に新風を吹き込んだ人と知ったのはもっと後になってからのことだった。
初めてのソロアルバムを出したと知り、レコード屋(いつまでたってもCD屋とは言わんよなぁ)に買いに行く。店のねーちゃんに『この人、踊るポンポコリン歌ってる人ですよね』・・・・「それは違うと思うぞ」(笑)。暫くしてTVでBBクイーンズを見て・・・この鼻は房さんだ!まったく。何してるの。
多方面で活躍する彼の人気が上昇し、この辺からライブに行き難くなった気がする。一つにはバックを凄い人達で固めたのでなかなかライブが無いのと、会場が大きな所になったからだろう。彼のギターはかなりモダンなブルースでその頃愛用していたスタインバーガーの音がぴったりの人だった。
ギターの前はBlues Harpをやっていたと聞き、妹尾師匠にそんな頃一緒に演奏したことある?と尋ねた事があった。『あいつ、Harp上手かったでぇ。なんで止めたんやろな』と言うのが師匠の答だった。
久し振りに難波S.O.Raで2Daysをやるというので予約時に比較的空いていた金曜(実際当日は満杯)に駆けつける。バックは宮川剛(Perc)・柳原旭(B)さんという初めての人たちだった。念の為スタッフに撮影の可否を訪ねた所、演奏中の撮影NGと言われる。そういや大昔、神戸では専属の女性カメラマンが居たな。取り敢えずセッティングだけを撮らして貰う。
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ライブが始まるが、ウッドベースとパーカッションはタンバリンがメインの変則的なTrioだった・・・というより、タンバリンは電気処理、シンバルを足で蹴るという変則パーカッションのバンドが正しい(笑)。兄ちゃんずっと左足立ちでしんどいだろうな。ハイハットにした方が良くはないか??
最近来てないから知った曲は“Traveling”くらいだった。でもアンコールは1枚目のソロアルバムから“Come See About Me”。スープリームスの原曲をここまで変えるか?(笑)しかもバラードに。やっぱりいいなぁ、房さんは。