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12小節の人生

初めて自分の小遣いで買ったレコードはワイルドワンズの“青空のある限り”だったかな。当時370円のEP盤だった。初めてのLPがジョーン=バエズだったのは間違いない。中2の冬に買ったガットギターをスティール弦に張り替え、バエズの3フィンガーを真似ようとしていた。あの天使の歌声は無理だし。しかしこの路線、何処で狂ったんだろう(笑)。

バエズからPPM(Peter Paul & Mary)までは普通の進行だった。突如現れた転調、それもありえない変態転調がジミ=ヘンドリックスだった。僕の小遣いでは安いEP盤を買うことが多かったが、新譜は数か月に1枚。さすがにジミだけでは物足りず、他のバンドも聴くようになった。ジミと並ぶほど好きになったのはクリームというバンドだった。

各地で細々と上映されている、“エリック=クラプトン~12小節の人生”を観て来た。西北にあるシネコンの一番小さな部屋で1日に2回だけの上演で、いつ終了かが良く判らない。ふざけたHP作るなぁ。ピアの方がよっぽどましだった。取り敢えず空いていそうな平日に急いで出かけた。

一番小さい70人部屋だが、結構人が入っている。客層は勿論年配者ばかりで若い人はいない(笑)。しかもオッサンは白髪かハゲ・・・両方で悪かったなワシ。エリックが祖母に育てられたというのは聞いていたが、映画ではかなりひどい母親で、よくまぁグレずに育ったと思う。虐待した訳ではないが、会ってはならない時に会い、言ってはいけない事を言う・・やっぱりひどいとしか言えない母だった。

ジョン=メイオールのバンドに在籍していたのは知っていたが、大きな影響受けたとは知らなかった。その後『一流のプレイヤーを集めたかったんだ』と言うエリックに『クリームがそうじゃないか』と心の中で突込みを入れる。その後、エリックもクリームが超一流の集まりだったことは認めたが、人間関係が最悪だとこぼす。

思うが人間関係だけでなく、音で殴り合うような凄まじい演奏を何年も続けるのは大変だったと思う。クリームの2枚組Wheels of Fire(確か日本ではバラして金銀ジャケットの1枚ずつで売られてた)は最高傑作だと思うが、1枚に4曲しか入っていない実況版の金ジャケはスリリングそのものと言うしかない。これを出したら次はないよなぁ。

この辺をもっと詳しく描いて欲しかったが、ジョージ=ハリソンの奥さんとの恋愛話に時間を多く割くのは映画として仕方ないのかな。はっきり言って日本のブルース演奏者にあまり評価されていないクラプトンだけど、僕の場合彼がいなければブルースに行きついてないか、または行きつくのに大回りをした可能性が大きい。

ジミ=ヘンドリックスと仲が良かったそうだが、一緒に演奏している音がもっと欲しかった。小品だけど心に残る作品だと思う。
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