彼女を担当する様になって5年になるだろうか
いつもヘアカット、カラーリング、ブロードライでさえもうるさいクライアントのE
40代半ば
2年前に離婚し、今は10代の息子二人と暮らす半分イタリアの血が流れる美人でおしゃれな彼女である
クリスマス前だと言うのでいつも以上に気合いの入る彼女
に
かなりプレッシャーを感じる私
予約に遅れながらも携帯で友人と延々と話し
やっとコンサルテーションに入れたと思いきや
”どうしていいかわからないわ!”
といつものドラマ調
あれこれ提案するも聞いているのか聞いていないのか
結局最後には
”もう、わかってるでしょ、好きにして、いいようにして、まかせるわ、
とくかく中年のおばさんになりたくないの!わかる?!なおこ!”
はいはい わかっております
仕上がりはとってもよくて
これで文句は言わせないぞE
でも最初の15分の遅れでブローを誰か他のスタイリストに頼まなければいけなくなり
Eの承諾を得てブローの上手なイタリア人に頼む事に
ボリューム好きのE好みに合わせてというオーダーを伝え、後は二人でイタリア語でコミュニケーションをとっていてくれているようで安心
その間、私は次のクライアントに集中
ブローが終わってチェックに行くと
かなりご不満顔のEにどきどきする
”これじゃボリュームありすぎるわ”
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さようですか
そんな事ならお易い御用
根元を水で少し濡らしながらブローし直しボリュームダウン
それでも表情は変わらず
”これじゃ今夜のパーティに行けない
!”
とパニクり出したので
何が気に入らないのか聞いてみたら
”シェイプがいつもと違うの!これじゃまさに中年のおばさんじゃない!それがブローのせいかカットのせいかわからない!
もうどうしていいかわからないわ!でももう行かなくちゃ!待ち合わせがあるの!
でもこのスタイルは正直気に入ってないわ!”
仕方がないので
”来週もう一回来てちょうだい、そしたらシャンプーしてもう一回カットチェックして私がブローするから”
その日はかなり忙しく、既に疲労モードばりばりの私の残り少ないエネルギーを
彼女のアンハッピーな表情、そして気に入らなかったわと言う言葉に
全部吸われてしまった錯覚に陥った
どっと疲れた
そしてかなりへこんだ
同僚がいろいろな言葉で慰めてくれるも
私の頭の中はかなりネガティブな考えで既にいっぱいになっていて
最後には、どうやって彼女の担当をおろさせてもらおうかまで考えていた
そして次の日も気が重く
一体どうすればよかったのだろう
何がいけなかったのだろう
とそればっかり
そこへEいきなり登場
”なおこ、ごめんねこのカラーもヘアカットも気にいったわ、何の問題もなかったの!パーティも最高だったし、ただ私が思うにあの彼がしたブローが問題だったのよ、でももう心配しないで、昨日はごめんねちょっとパニクちゃって”
とさらっと言い残してサロンを出て行った
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いいんです
最終的に気に入ってくれていたのなら
ただ嫌だったのは、これぐらいの事で一喜一憂、落ち込んでいる自分の器の小ささ
に
かな
もっと強くたくましく図太くなれ なおこ
じゃないとこの都会ではとうてい生き残れないぞー
そして次の週
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Eからサロンに電話がかかって来た
”やっぱりなおこにカットをチェックしてほしいから予約を入れたいわ”
と。気に入ったって言ったのに~
彼女が気に入らないと言った時に私がフリーでもう一回シャンプーとブローもしてあげると言ったのを思い出したのだろう、決戦じゃなくて予約が入っているのは
金曜日、さてどうでてくるか 様子を見ようではないか
そして金曜日
キャンセル
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いつもヘアカット、カラーリング、ブロードライでさえもうるさいクライアントのE
40代半ば
2年前に離婚し、今は10代の息子二人と暮らす半分イタリアの血が流れる美人でおしゃれな彼女である
クリスマス前だと言うのでいつも以上に気合いの入る彼女
に
かなりプレッシャーを感じる私
予約に遅れながらも携帯で友人と延々と話し
やっとコンサルテーションに入れたと思いきや
”どうしていいかわからないわ!”
といつものドラマ調
あれこれ提案するも聞いているのか聞いていないのか
結局最後には
”もう、わかってるでしょ、好きにして、いいようにして、まかせるわ、
とくかく中年のおばさんになりたくないの!わかる?!なおこ!”
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仕上がりはとってもよくて
これで文句は言わせないぞE
でも最初の15分の遅れでブローを誰か他のスタイリストに頼まなければいけなくなり
Eの承諾を得てブローの上手なイタリア人に頼む事に
ボリューム好きのE好みに合わせてというオーダーを伝え、後は二人でイタリア語でコミュニケーションをとっていてくれているようで安心
その間、私は次のクライアントに集中
ブローが終わってチェックに行くと
かなりご不満顔のEにどきどきする
”これじゃボリュームありすぎるわ”
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さようですか
そんな事ならお易い御用
根元を水で少し濡らしながらブローし直しボリュームダウン
それでも表情は変わらず
”これじゃ今夜のパーティに行けない
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とパニクり出したので
何が気に入らないのか聞いてみたら
”シェイプがいつもと違うの!これじゃまさに中年のおばさんじゃない!それがブローのせいかカットのせいかわからない!
もうどうしていいかわからないわ!でももう行かなくちゃ!待ち合わせがあるの!
でもこのスタイルは正直気に入ってないわ!”
仕方がないので
”来週もう一回来てちょうだい、そしたらシャンプーしてもう一回カットチェックして私がブローするから”
その日はかなり忙しく、既に疲労モードばりばりの私の残り少ないエネルギーを
彼女のアンハッピーな表情、そして気に入らなかったわと言う言葉に
全部吸われてしまった錯覚に陥った
どっと疲れた
そしてかなりへこんだ
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同僚がいろいろな言葉で慰めてくれるも
私の頭の中はかなりネガティブな考えで既にいっぱいになっていて
最後には、どうやって彼女の担当をおろさせてもらおうかまで考えていた
そして次の日も気が重く
一体どうすればよかったのだろう
何がいけなかったのだろう
とそればっかり
そこへEいきなり登場
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”なおこ、ごめんねこのカラーもヘアカットも気にいったわ、何の問題もなかったの!パーティも最高だったし、ただ私が思うにあの彼がしたブローが問題だったのよ、でももう心配しないで、昨日はごめんねちょっとパニクちゃって”
とさらっと言い残してサロンを出て行った
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いいんです
最終的に気に入ってくれていたのなら
ただ嫌だったのは、これぐらいの事で一喜一憂、落ち込んでいる自分の器の小ささ
に
かな
もっと強くたくましく図太くなれ なおこ
じゃないとこの都会ではとうてい生き残れないぞー
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Eからサロンに電話がかかって来た
”やっぱりなおこにカットをチェックしてほしいから予約を入れたいわ”
と。気に入ったって言ったのに~
彼女が気に入らないと言った時に私がフリーでもう一回シャンプーとブローもしてあげると言ったのを思い出したのだろう、決戦じゃなくて予約が入っているのは
金曜日、さてどうでてくるか 様子を見ようではないか
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そして金曜日
キャンセル
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落ち込んでいるばやいでね~べ~!!
逆ギレしないだけ凄いね☆
人ってさ特に女性は、まったく同じ出来事でも、
体調によって受け方が変わるよね。
この日のnaoちゃん、かなりお疲れモードだったのでは?
客商売は本当に難しい!!
特に美容関係。
私は美容関係、客でしかないけれど結構甘えますよ。
このクライアントと同じ様な事言ってるもん^^;
頑張ろうね☆
良ければ最高、悪けれりゃ最低なのかな。
日本の人には羨ましいが大人気ない気持ちになってしまうのかな。
状況を読んで両方の良いとこどり出来たら良いね~。
そしたら最強に?なる?
かなりお疲れモード
クライアントってわがままで甘えたいってわかっているんだけど、自分の体調の悪い時に来られると
いつもなら大丈夫なことも受け流せなかったりするから
まだまだ修行が足りないわ。
子育てと一緒?もしかして
でもありがとう
がんばるわ
西と東のいいとこ取りしたらサイキョーになれるかも!
きっと私はナイーブすぎて
相手の言葉一つ一つに(特にマイナスな言葉)踊らされてしまうよう
以前一緒に働いていたイタリア人の一人が
”僕たちは美容師である前に人間、もし失礼な客がいたら ビッチ、もうお前の頭なんかやりたくないって言ってやった方がいいよ、それかすごく変な頭作るとかさ”って言ってたことがあって実際彼はそれを失礼にお客さんにやっていたっけ(さすがにビッチなんて言ってなかったけど
今ちょうど忙しいし、甘えられると
きーっっ
38歳まだまだ子供でございます
修行修行
ヘアスタイルをほめられたようで、それでご機嫌直してくれたみたいです。
そうですね女性ってこれでいいって事なくて
もっともっときれいになりたい、そんな生き物でしたね。
私達はそんな女性の一生を握っている!
なんかすごい仕事してんだなぁと今更ながら思いました。
プチ完璧主義なので99%のお客さんがハッピーでも一人がそうじゃないと駄目、そしてその一人がいつも同じ、だったらなんで私を指名するのか?!ってちょっと怒ってみたりするのが私の自己価値の低さ。
来年の課題がたくさん見えて来た今回の出来事だったのでした。
でもがんばるのだ!ありがとーmamaさん!
ちょっと似たような事が私もあったからすっごく
わかる!
自分の中でベストを尽くしたつもりでもお客さんが
満足しなかった時はかなり凹むね。
後からそれは自分の問題ではなかったとわかっても
その時の動揺といったら(笑)
上司にも言われたけど「ただ自分が自信をもっていいと思うものを作ればいい」って言葉はホントに正しいと思う。自分で完璧。ってその時に自信を持ててれば何を言われてもそこまで動揺しなかったのかも?なんて思ったり。
でもEさんぐらいのパニックはさすがというか、なんというか(苦笑)
腕を磨くのと一緒に器も大きくならねば。と改めて
私も思いました☆
私の場合、私のボスがたまにそんな感じよ~。いい感じで完璧?って思うの作っても彼女の気が乗らなかったら、「なんか好きじゃない」とか言われたり、ちょっと一点気になってるところがあったりして直そうとしたら、「いい、いい、これで!」って流されたり。たぶん、ラテン系の女性ってのはそういうとこあるのかな~って思ったけど、どうでしょう、、、。
私も美容師時代に先輩の顧客のブローまかされて、何度か冷や汗したことあったな~。
同僚さんのBixxhって言いたい気持ちもわかるけど、なかなかできないよね~。
うちのボスは結構失礼な客に嫌みで返したりしてるのがさすがだな~って思ってしまうわ、、、。
じゃ、体に気をつけてお仕事がんばってね!
自分の満足が直接お客さんの満足じゃないからね
そこがアーティストや職人との違いかな。
お客さんあってのこの仕事,
ビジネスっていう
もともと自分に自信がある方じゃないから
いいもん作った!って思っても
一人でも”え~”言われたらアウト
そんなの十人十色なのにね
ってことは妥協も必要ってことか
気に入らないなら仕方ないけど
自分はいいもんつくったしそれに満足してるからいいのだ、でも嫌だったら直すけど
そのくらいのスタンスでできたらいいのか
ところでなにがあったの?
お花の世界も直接触れないけど
好き嫌いのはっきりしそうな世界だから
結構強くないと生き残れなそうだね
”きっと彼女はいい○○○をしてないんだよ”
んで”やっぱり気に入ったわ”って再度言いに来たときは
”夕べいい○○○をしたんだよ”
って言ってたっけ。
確かにこういうプロブレムは女性のクライアントが99%、うるさい男性、もしくはゲイのクライアントもいるけれど、あそこまで感情的には絶対ならない。
それだけ女性にとってヘアスタイルとはすごく重要な物なのでしょう。
日本のように気に入らなくても気に入ったふりして
もう二度と来なくなるより,わかりやすくていいのかも。
お互いたくましくロンドン砂漠で生きていこうね!