類人エン(さすらいの詩~砂一詩集)

旅の終わりにこそ続けて流離う。
遠回りの道。
迷うな!それが真の勇気。
無限の嘆きは感謝。
神への祈りだ。

夜は安息     It reposes at night.

2009-02-06 07:37:07 | Weblog
夜、外を彷徨う。
それは哀しき悲壮のメロディー。
それは野獣の叫び。
ジャングルを平原を砂漠をさすらい、大海をボートで一人出奔するに似ている。
そして、その暗黒の恐怖に寄り添う。
それはリスク、それは冒険!

しかし、そんなリスクや冒険は今、必要ではない。
今、日の暮れない内に家路に着き、小さな棲家で夜を迎え、その漆黒の闇に抱かれて静かに身をそっと横たえる。
そして、夜明け前に起きて東に向かい日の出を待つ。

夜の外出は残酷で卑劣極まりない。
夜の外出は悪魔の遊び場に出かけることだ。
そんなところは真っ平ご免だ。
白昼の外出さえ不確かであり、手探りだというのに。
きっと視力も体力も創造力も地の底まで落ち、わずかの光しか見えなくなったに違いない。

だから夜の帳が下りると外は歩かない。
どうやらそれが最後の人生の終着駅に近づいたと言うことなのだ。

2009年の一時に

2009-02-02 11:21:14 | Weblog
新雪が静かに周りの魂を吸って地上に消えてゆく。
東京ではブルドーザーの音は聞こえない。
代わりに神社から神社へとカラスが飛び交う。
地下鉄駅の階段を上る。
そうだ、新年だから何か新しい希望を見つけるのだ。
子を連れて3人。
地図を見ながら地下鉄から地下鉄。神社から神社。お寺からお寺へとさまよう。
そして、その間にレストランの入り口をのぞく。
立ち止まり顔を見合せる。
やれ、どこで腰を下ろそうか。
日が暮れる前におうちへ帰らなければ。

「命は一つに捧げられてあり」  ”The life is sacrificed to one. ”

2009-02-02 01:52:15 | Weblog
西暦2008年の詩 「命は一つに捧げられてあり」
Poetry in 2008 in Christian era "The life is sacrificed to one. "
体の底までジーンと凍てつく夜明けに一人祖国を遠く望む。 
確かにこの地球に降り立ち、この地上に足をつけている。 
だが体がふわりふわりと何処かを彷徨い歩く。 
この実体が今にも途轍もない赤いどろどろのマグマに飲み干されるのだ。  
その時、皆拳を上げる! 
死から破滅も創造も決して生まれはしない。
死の前にこそ破滅も創造も訪れるのだ。
鉄道のレールを前にして、
あの巨大な鉄の車輪が多くの人々を運んだことに思いを馳せる。 
確かにこの道を通ったのだ。 
思い思いの刹那と悲哀と希望を乗せて列車は走り去ったに違いない。 
この事実を見つめる。 
この鉄則を前に跪き、 
そして、何千年、何万年の輝く時の中に頭を垂れ今、身を寄せ手を合わせる 
「命は一つに捧げられてあり」と・・・!

「時」よ。  ”Time”.

2009-01-23 23:48:12 | Weblog
「時」よ。 "Time".
「時」を自由に使ってきた足跡はもう振り返らない。
何故なら今、死の選択の「時」を迎えたからだ。
さんざん「時」と遊び戯れたのだ。
結構楽しかったぜ!
初めがあれば終わりが必ず訪れるのだ。
「時」は自由に与えられたのだが・・・
困ったことに・・・この「時」は待っても止まってもくれないのだ。
そして、じっと待っている終わりなのか。
それとも死を自らが執行するタイミングを探しているのか。
・・・計りかねている。
その内にも最終楽章の棒が振り落とされるはずだ・・・!
「時」よ、止まれ!
おい!ちょっとっ、待ってくれえ!
本当にお願いだから・・・!!!
この通り頭を下げてお願いする。
いや、それは無理。いくらお願いされても・・・無理です。
ピー!
到着です。ここからは別の列車に乗り換えて下さい。

失ったものがあるとすれば・・・ If there is lost something ・・・

2009-01-22 22:07:02 | Weblog
失ったものがあるとすれば・・・
失ったのは青春ではない。
失ったのは時でもない。
失ったのは掛け替えのない人生であろうはずはない。
失ったものがあるとすればただ自分の「道」を見失ったに過ぎない。
自分に問いかける・・・。
しかし、果たして失ったものなんかは何もなかったのではと振り返った時、その「道」が目の前に両手を大きく広げて立ちはだかっていたではないか。
うーんやはり失ったものなんかはなかったのだ!
今、異国で、素敵な、古い友人との再会が実現している。
・・・それは悲哀と苦悩と夢がいっぱい詰まったガラクタばかりのおもちゃ箱。
それを今、子供のように胸を躍らしてそして、そっと目を瞑り、宝石箱の蓋を開くように手を差し出した。
たった今、帰って来たよ。・・本当に貴方なの?・・・そうだよ!
本当ならもっと顔を上に上げて見せてごらん。
えっ本当なのね!その顔の輪郭は忘れるはずはない。本当に貴方なのね!
お・か・え・り・な・さ・い!
・・・お帰りなさい!
親愛なる「孤独さん!」