類人エン(さすらいの詩~砂一詩集)

旅の終わりにこそ続けて流離う。
遠回りの道。
迷うな!それが真の勇気。
無限の嘆きは感謝。
神への祈りだ。

命ある限り-仮初めの詩  As long as there is a life

2007-03-31 23:49:31 | Weblog
日めくりを捲りめくってやって来た年月に、 

今日こそはと空に手を振る。そして、杖突くも転げる日を迎えるなり。 

重ねて蛍舞う石段に頬擦りをする。 

抜ける力に完走を求めて腕を振り息を切る命かな。 

力尽き闇夜に一人徘徊するもはるか家路にそろりと歩を進める。 

我が子の足音に辺り眺めてそして、踵を返し背を上げる。 

明日こそと口元で唱えるも明日を何時迎える闇夜の月。 

歩き疲れ走り疲れ日の暮れ迫る家路かな。 

訪れる夜の帳に襟を立て靴のかがとを歩道に蹴る。 

自立なき歩む人生にも神は手を取り微笑むなり。

感傷に浸るとも時は待たずに笑顔押して走り去る。

舞って舞って語るなり明日なき運命の哀しさよ。

掛けて来ておいと!掛ける声に蘇る昔の思い出よ。










父へ  To father

2007-03-31 11:33:58 | Weblog
自らの運命は自らが実践し築く。
そして、命ある限りその命が尽きるまで戦い抜くことを父は望んだに違いない。
健康で勇敢な子であることを望んだに違いない。
さらばその自覚を持つことだ。
それが父の教育だ。
そして、母の願いだ。
そうだこの社会へ出て先ず、生きることから始めよう。
生き抜くことを誓おう。

自らの運命は自らが実践し築く。
父よあなたが教えてくれたあなたの一挙手一投足まで私の体に染み付いている。
忘れはしないあなたが与えてくれたこと全てを。
必ずあなたの希望に沿いたい。
それが子の責任だ。
そして、それが義務だ。
そうだ社会へ出てもしっかりやり遂げるのだ。
決して負けはしない。

自らの運命は自らが実践し築く。
決して怯むことなく戦い続けることを誓おう。


遠き異国の果てに  To outskirts of a far foreign country

2007-03-29 23:42:47 | Weblog
遠き異国の果てに
夢を見、夢を重ねる
捨てられた幻の棲家を

遠き異郷に
尋ねて我を見つける
哀しきは胸の鼓動かな

明け方に目覚め
夜具の中に空ろぐ
我無き世界を

落ち延びて
他国の繁栄にまどろむ
哀しき我

重ねては重ねて
絶望に彷徨う
我の一生なり

尋ねる人も無く
尋ねてゆく勇気も無く
異郷に骨を埋める

尋ねきて尋ね行く
雲も無く
異国の夜具にまどろむ

過去を重ねて振り返る
今日を生きる身に
故郷さえ便りなく
人の縁の儚さよ

追われては追われては
異国の壁の中に
一生を終える

神に祈りを  The prayer to the god

2007-03-29 10:59:47 | Weblog
神に祈りを  
この罪深き人類。
人々は生まれながらにして
「神」が必要だった。
罪深きこの者たちに
絶対神としての身を捧げる支配者が必要だった。
故に救われたのだ。
そのことで人は救われたのだ。
神に召されることで
この野蛮な下卑で下賎で俗悪な人間共を
救ったのだ。
神に召されることは人間の宿命である。
神の仕える者達も神に祈りを捧げる者達も皆同じである。
神に祝福と抱擁を受けているからだ。
ああこの生命の儚さ、虚しさ、激しさよ!
今、祈りで唯一偉大なる宿命の神が癒してくれる。
ああ祈りたまえ!
前世も現世も未来も永劫たらんことを。
神、それは即ち普遍の愛なり。
神よ、貴殿はこの人類と一体の価値を共有する。
ああ!捧げよ、さらば捧げん!

神への道のりは遠いが何時もあなたに微笑みかけ両手を広げる。
そして、何時もあなたの傍で囁く。
神は愛。
そして、愛は何時もやさしく寛大だ。
生きるということはこの地球にこの宇宙に生を受けた時、
既に神の支持を得ることを意味した。
だから神は何時も傍にいてあなたを見守る。
そうだ、もう怖いものはないに違いない。
さあ、我々は神に祈ることを約束しよう。
神に祈りを!

2007年3月1日 チャイナ国境にて
光砂一(ひかりすないち)