類人エン(さすらいの詩~砂一詩集)

旅の終わりにこそ続けて流離う。
遠回りの道。
迷うな!それが真の勇気。
無限の嘆きは感謝。
神への祈りだ。

アニマルライフの意味  Meaning of animal life

2007-04-05 14:16:45 | Weblog
アニマルの世界にやってきて
アニマル語を話し、アニマル達と会話する。
そして、そこでアニマルに生きる。
故郷を離れ、故郷を後にすると言うことはそんな意味なのである。
しかし、どんなに周りがアニマルでありアニマルに生きようと自分を離せない。
自分の道を捨てられないのだ。
発見した自分の道を、宿命の道を歩むのだ。
自分自身の道を歩むことが人生の術である。
もし、自分の道を外れた時には餓鬼が棲む下賎の世界へ踏み込み地獄に落ちる。
遠回りしても自分の道を行くこと。
それは生きることの究極の哲学である。
それは一生を送ることの至高の哲理。
そうすれば恐れる何物もない。

一たびアニマルの世界に入ったからにはアニマルに生きよう。
でも道は一つだけ。
決して忘れないで。

夜の詩   Poetry at night

2007-04-05 11:29:32 | Weblog
ウオ-ッ!ウオ-ッ!ウオ-ッ!ウオ-ッ!
夜の嘆きは
荒野を突っ走る目の前に連綿と広がる無限の長さに等しい。
それは深く大きい得体の知れない野生の化け物。

ウオ-ッ!ウオ-ッ!ウオ-ッ!
今が至福。
後は死の選択のみが残されている。
人生に立ち会い自らが選ばなければならなかった一つの条件に楽観するか悲観するだ。
何れも受け入れなければならない。
そして、苦痛は黙っていてもやってくる。
それが大きいか小さいかだ。
しかし、人類は即、静かな最後を迎えたいと願うのであろう。
その理想の為に悪戦苦闘する。
それがごく普通なのかも知れない。

ウオ-ッ!ウオ-ッ!ウオ-ッ!
子は確かに頼る。
しかし、救うことができない。
だが親だからできるだけのことはしてやりたいと言い聞かせる。
責任を果たせるか分からないが果たしたいと願う。
自分の体は二の次だ。
そして、すぐに別離が訪れることも知っている。
何時なのか、必ずその時がやってくる。
ノスタルジーに浸る時間などはない。
残された時間はない。

ウオ-ッ!ウオ-ッ!ウオ-ッ!
我々は人類に生まれ出たことそのものが既に悪で苦悩そのものであることを知っている。
だがそれでも新しい人類をつくることを厭わずに執心する。
子孫の出現に感動しまた子孫をつくることに励む。
人類の生命の本能であり自然界の摂理である

冷たい雨が辺りを包む。
暗闇に落ちる雨は肌寒く冷たい。
闇夜には光りがなく手探りだ。
何が出没するか皆目見当がつかない。
夜は地の底へと人を誘う。
不安のジャングルへ陥れる。
人の棲む都会でありながら孤独が押し寄せる。
黒猫が目を光らせて鳴き始める。

ウオ-ッ!ウオ-ッ!ウオ-ッ!
夜の嘆きは
荒野を突っ走る目の前に連綿と広がる無限の長さに等しい。
それは深く大きい得体の知れない野生の化け物。