未来の党は敗れました。
日本国民から拒否されたダメージは大きい。
今回、間違いなく100%民主党は崩壊することは分かっていた。
だが国民の目には過激な尖閣のデモを見せつけられ、日本領土への侵犯が日常茶飯事となり、しかも北朝鮮のミサイルの脅威を直接肌で感じさせられた。
それは地震・原発・増税・TPP・官僚制度改革などの直近の日本国の課題を忘れさせるのに十二分の効果があったと言わざるを得ない。
選挙の本質とは意外とそのようなところにある。
未来の党は準備も資金も無かった。
雑草のような未来の党は消えて無くなるだろう。
しかし、雑草だから何時までも踏まれ続けても強く生き抜くであろう。
今回、民主党が前回の選挙で国民と約束したマニュフェストの主要な政策を全て反故にした。その点において離党せざるを得なかった国民の生活第一、そして未来の党の主張を見る限り全く正しかったのだ。
但し、中央集権国家として成立している日本国の国是からするなら彼らは農民一揆の反逆児で謀反の反乱軍でしかなかった。
間違いなくこの国、キラリと光る官僚が仕切っていた。
この国の神に仕える官僚が支配していたのだ。
神つまり天皇である。
戦前は直接統治であったが敗戦の為に戦後はその神が天皇からアメリカに移ったまでである。
この強固な中央集権国家の機構と思想に変革がない限り日本国は永遠の神と官僚の国家なのである。
小沢一郎は恐らくそこまで思想が到達していた。
だから革命家の道を選択し覚悟していたことだろう。
ある意味で日本国成立の根本に係わった。つまり、トラの尾を踏んでしまったのだ。
政治家と思想家の一方の偉大なる夢想と妄想に蝕まれたのかも知れない。
この国での実現は甚だ困難であり、不可能と言えたのではないか。
それにしてもそのような理想がもし実現されたと仮定した時、日本国及び日本国の民にとり大きな利益となるであろうか?
もっと更に素晴らしい国になるであろうか?
一種の伝統や歴史に対する挑戦でもあるからだ。
西洋が発明した民主主義。東洋の中国などが持つ伝統的政治体制。日本にとってどのような政治体制が真にハッピーと言えたのだろうか???