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「陸上設置の巨大巨砲が地対艦戦での優位性」の思考は、日本でも幕末期には存在して、その実践的なものの一つが、お台場の砲台です。
黒船と言う甲鉄艦で蒸気機関で移動できる軍艦・軍船を見にした幕府がその対応策として設営したのがお台場です。
現在のお台場公園は、ヒルトンホテル側シーサイドのお台場海浜公園から陸上ずたいの先端にある高台のお台場公園が砲台で、対艦砲が設置された遺跡として有名です。
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こうした歴史を持つ「陸上設置の巨大巨砲が地対艦戦での優位性」ですが、今回のウクライナ戦では従来思考、従来哲学、従来理論を超える兵器と兵器の運用が目立つような気がします。
その一つが、ミサイルによる攻撃の有効性です。
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このことは、「戦争を知らない」kazanにしても、記憶をたどれば、1982年フォークランド戦争時、アルゼンチン軍によるフランス製のミサイル「エクゾゼ」一発が、英国新鋭艦のミサイル駆逐艦「シェフィールド」に命中、弾頭は不発だったものの大規模な火災が発生し、これを撃沈することに成功しました(5月4日)ことがインプットされております。
「おまえ、エグゾゼの値段知っとるか?」と、当時60万円か80万円あるいは200万円位であったかも知れませんが、ドヤ顔で後輩の設計部の同世代の社員達に叱咤激励をしたことがあります。
「新鋭艦のミサイル駆逐艦「シェフィールド」なら、安くても1億前後はするはず。それを200万が一発で仕留た」
「コレくらい説得力にある製品の設計をして頂戴ヨ!」
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さらに5月25日には、同じく2機の「シュペルエタンダール」から発射された2発の「エグゾセ」が、艦隊防空戦闘機「シーハリアー」やヘリコプターを輸送していたコンテナ船「アトランティックコンベイアー」を直撃し、やはり撃沈します。
ミサイルの優位が実証された戦争の記憶です。
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余談ですが、英国海軍の新鋭艦は、新シウテムの攻撃で、過去の苦い思いを飲まされています。
そのトップでは、大東亜戦争開戦時のマレー沖海戦で、日本海軍の戦闘機が、英国東洋艦隊の新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズを急降下攻撃で撃沈しており、恐らく、防衛大や江田島・海自幹部候補生学校では、講師が鼻をピクつかせて、
「航行中の戦艦を航空機だけで撃沈した世界初の海戦である」と講義してるハズです。
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後年のプリンス・オブ・ウェールズに関するエピソードとして、日本のバブル時代、三菱自動車が、EUの生産拠点として、英国に工場を建設しました。
その完成の式典か、パーティあるいは、そのニュースを伝えるメディアで、そこそこの祝意とポジティブ感をただ寄せている時、シニカルな英国人あるいは、伝統的な英国人が当時「陛下、あの新鋭艦プリンス・オブ・ウェールズを沈めた(忌々しい)戦闘機は、三菱製でありましたゾ」と女王陛下のお近くで囁いたとか。。
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自分の記憶に残る対艦攻撃に、今回のウクライナ軍の対艦ミサイル「ネプチューン」は新規の情報としてインプットされましたデス。
ドローン、武人飛行機といい、携帯型ミサイル・スティンガー、シャベリン 等が、従来の破壊力のある戦車や、戦闘機、戦闘艦という、絶対的な破壊力の象徴のような装備を圧倒しており、装備、作戦担当の軍人には格好のシュミレーション機会になったかもしれませんデスネ(^o^)