「おじいちゃん」ではなく
「おとうさん」が103歳???
作者さんは、1961年生まれのようで
気まぐれと同じ世代で
昭和な感じが、また吉田さんの絵がうまいのなんの!
おかあさんの変化が、うまいなぁ~
悲しいことに、笑顔の素敵なおかあさんが
認知症に・・・
表情がなくなるというか、うまいなぁ、この描写・・・
表紙の笑顔が素敵で、シニアカーを押している様子もですが
ここにピンクの紫陽花が咲いていることも
ポイントなんです
おかあさんは、人間的にできた方で
あじさいのことだけでなく
おとうさんが独りになったときに
困らないように、
穏やかに老後を過ごせるように
自然に生活力?やご近所付き合いができるように
していたんです
「生きる」というより
おとうさんは、「生かされている」んでしょうか
穏やかな表情で
アジサイに水をあげているお父さんの絵に
気まぐれは、涙がじわり・・・
この作品の対象は・・・戦後生まれの年配の方々?なんでしょうか
「おとうさんは103さい」
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作:信友 直子
絵:吉田 尚令
さ・え・ら書房
2023年12月20日初版
1,760円
こちらの作者さんも
同じ位の年代かもしれません
父と、父のひ孫、実話をもとにした作品だそうです
ひ孫目線で、ユーモラスに書かれています
ひぃじいちゃんのこと、よく観察(笑 して
自分で考えているのが
なんともいいんです
ひぃじいちゃんとの関わりの中で
大切なことを自然に引き継がれていくのでしょうね
「ひぃじいちゃんとぼく」
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作:さくら
みらいパブリッシング
2023年09月20日初版
1,540円
2冊とも
戦争を体験しているお父さんとひぃじいちゃん
戦争のことは多くは語りません
語らない、語れない・・・
心が苦しくなりそうですが
そこを乗り越えて生きている方々が
たくさんおられるんですよね