彼と別れて私はまた学校に行きたくなくて
いつも通り朝通うふりをして、コンビニや本屋、ネカフェなどで時間を潰して
いつも通り帰宅した
もちろん制服から私服に着替えて
メイクもして
学生に見えないようにした
ある朝私は流石に担任から連絡が来ると思い
学校へ行った
席替えがされてあり
不登校からか一番窓際の一番後ろの席だった
久しく見る私にみんなが視線を送る
私に取ってそんなことはどうでもいい
移動教室の途中に廊下でアイツにさえ会わなければ
でも廊下ですれ違う日が来てしまった
「おっ?来てんじゃん
「マジか…よく来れたな
あのアホカップルが私を見るなりケチをつけてきた
「まだ俺に未練でもあんの?
「…。
「否定もしないってことは、もっかい付き合えるんじゃねえか的な?
「…。
ひたすら無視したが
アイツは前に立ちふさがり一歩も動けずにいた
「俺とのセックスにハマっちゃったとか?アハハ…
「…(イラっとした
バカじゃ無いの?って言ってやろうと思ったその時
アイツは後ろに吹っ飛んだ
「痛てて…なんだ?
「…!!
後ろの席のアイツがムカつくアイツの襟を掴んで後ろに引き飛ばした。
「廊下で立ち往生とかウザいんだよ…
「てめえに関係ねえだろ!
「関係なくても腹がたつんだよ
「大体のことは噂で知ってる。
「なにがだよ
「女の子が恋する気持ち踏みにじりやがって。
「お前みたいなの嫌いなんだよ
「なんだよ!やんのか?
「かかってこいよ。このクソが。
2人はつかみ合いの喧嘩をはじめた
が、
すぐに先生が来て止められ
2人とも職員室に連れていかれた
私はムカつくアイツの女と2人残されたから
「あんな浮気男に興味ないから。アンタももっと相手選んだら?
「…ぅるせぇ…
女は走っていった
学校の帰り駅のホームで電車を待っていると
後ろの席のアイツがいた
何か話そうと思ったけど声がかけられなかった
でも私に気づいた彼は
「ちゃんとしてるようで、フワフワしてんのな。
「お前守ってくれるやつ居ねえの?
「居ないよ
「探せよ
「やだ、もうめんどくさい
「でもさ。
「うるさいなぁ。じゃあアンタが守ってよ!
「!?…………まあ…………別にいいよ?
「お前勉強出来るから教えてもらう代わりに用心棒みたいなことしてやるよ。
「えっ?
「じゃあ明日からも学校来いよ?
「…うん
なんか変な感じのまま
2人で並んで歩いた
カップルに見えるかな…
何故かドキドキして
何を話したのかは覚えてない
でも
私と彼は契約彼氏と契約彼女になったんだ
次の日からは彼との噂で持ちきりだった
クラス1の競争率の彼が私の彼氏
皆がその話題に虜になった
流れで手を繋いで帰る
彼氏彼女のフリだ
でも
大きくて
少しゴツくて
でも優しい彼の手は
別れる寸前まで離すことはなかった
守ってくれてるんだ
そんな気がした
それからはイジメにあうこともなくなった
少しずつだけど学校に通いはじめ
少しずつだけど
彼のことが好きになっていった
何を考えてるのかは分からないけど
2人で歩く時の彼の横顔に
繋いだ手の力が日に日に強くなった
自転車で2ケツしたのも始めてだった
彼の背中に耳をすませて目を閉じる
彼の鼓動が聞こえる
あったかくて
優しくて
強くて
私の眼に映るいつもの形
私は彼のことが大好きだ
彼の名前は
青木恵介
ケイスケは私をアンタって呼ぶ
ケイスケは他の女の子には話しかけるなオーラを出す
ケイスケは意外にもスイーツが好きだ
ケイスケはいつも寝癖がある
私の日常はケイスケで満たされている
でも私はまだ彼とはキスもセックスもしてない
でもいいの
私はケイスケに大切にされてる
だって
ケイスケは
アンタがしたくなったら言って
トラウマが消えてなくなるまで
俺が少しずつ消せるように頑張るからって
私を大切にしてくれた
彼のことを思う気持ちは日に日に大きくなるばかりだ
母と弟と姉との3人で暮らすことになった
私は結局
学校を辞めたい気持ちは変わらないままで
母に丸め込まれて
大人しく学校へ通った
ふとした共通点から出来た友達が出来
2年の途中で公式テニス部を設立した
学校にはテニスコートがなかったから
近くの市民体育館でコートを借りて
練習に明け暮れた
中学で軟式テニスをしていた私はボールが変わっただけだったので要領よく練習がこなせた
帰り道には駅近くのパン屋で買い食いしながら
無人駅のホームで電車を待った
ある日の練習のこと
男女ミックスダブルスで練習トーナメントをすることになり
私のペアは男子テニス部の副部長だった
私のミスをフォローし、得点源となる前衛のボレーが巧みに決まり
わたしたちのペアは1位だった
帰り際もずっと先輩と話しながら歩き
駅で電車が来るまでずっと話し
見送られながら帰路に着いた
妙に息の合う私たちは学校内で噂になり
結局その噂がきっかけとなり交際を始めた
交際が続いて3ヶ月くらいのころ
友達や先輩とお互いの恋愛の話をし合ううちに
セックスの話になった
高校2年ともなると
やっぱりみんな興味はあった
済ませた友達も数える程だけど数人居た
キスから始まり、ボディタッチ…
ディープキス…セックス…と
段階を踏む進歩に顔を赤らめながらも互いに語った
私はと言えば
まだ手を繋ぐくらいで
自分からキスなんかにはとても進歩できないままだった
携帯電話も彼は持ってないようで
合う約束はもっぱら学校帰りの思いつきだった
だからなかなか思ったようには会えなかった
それでも私は彼との距離を縮めたい一心と
自分より進歩がある友達や先輩に感化され
私は先輩にそのことを話し
自分のことをどう思っているのか聞いた
すると彼も
友達や先輩からの話についていけず
モヤモヤしていたようだ
そんな話をしていたら
「じゃあ…しよっか…?
みたいな流れで先輩とキスをした
市民体育館の中の2階の更衣室にあがる階段の途中の踊り場で
静かな空間の中
口と口が触れ合う音だけがしていた
彼は私を抱きしめる手の力を緩め、私の胸元のボタンを外し、下着の中で私のおっぱいに触れた
私は恥ずかしさと緊張で体がこわばり
押し殺した声から漏れた吐息だけがその空間にあった
しばらくのうちはそこまでで終わって
激しくキスをしたあと
またいつものように帰路に着いた
土曜日の夕方
いつものように同じ場所でキスをした
「明日は休みだね
「そうだね
平日の門限と土曜日の門限の違う私は
「いつもより長く居れるね
と、長く居たい気持ちを伝えた
彼は黙ったままうなづき
私の胸元に入れた手をスカートの中に入れた
私は驚きと緊張で思わず
「きゃっ…
と声が漏れた
その声に彼は感情が最高潮に達したのだろう
私のスカートの中に手を入れ
そして私の下着の上から、あそこに触れてきた
あっという間に下着が濡れるほど手で触れられ
ピンと張った彼のズボンの股間に気がついた
彼は黙ってこちらを見たのち
キスをしながら私の下着をさげた
そして私は彼と繋がった
最初は痛かったけど、優しい彼に包まれ、私は気持ち良かった
はじめての経験が
まさか市民体育館の中の階段だとは誰にも言えず
そのことは濁したまま
友達や先輩との話についていけるようになった
私は彼で頭がいっぱいで
彼に会うために学校へ通い
都合が合う日は全て市民体育館でセックスをした
交代でコンドームを用意したが
買うときのあの恥ずかしさ
それが一番共通して笑える話だった
暗くなっても
遅くなっても
彼との時間だけが私の全てだった
ある日の朝
教室に入ると私の席に知らない先輩が座っていた
1つ上の少し派手めな化粧の先輩で
私は困惑したまま席に向かった
「コイツ?
「はい…
隣の席の子が私を認識させると彼女は私の腕を掴み
「ちょっと来いよ
と、引きづられるように私は女子トイレに連れ込まれた
「お前アイツの彼女なの?
アイツが分からない私は
「アイツって?
と聞くと、彼女は
「有亮のことだよ
と、分かってんだろ的な口調で怒っている。
私はやましいこともないので
「…はい。付き合ってます。
と答えると
彼女は変に冷静に
「もうヤッた?
と、核心に触れてきた
「………ハイ
小声で答えた
すると彼女は
「アイツはウチの彼氏で、お前なんかの彼女じゃねえよ
と、吐き捨てた
意味が分からなかった。
「アイツ浮気癖があって、ウチが生理になるたびに浮気して他の女と済ませるんだよ
と笑いながら言った
「…嘘だ
信じられない私は否定した
「それにアイツ。携帯持ってないって言っただろ?
「信じられないなら向かいの校舎の2階の廊下見てろよ。いいもの見せてやるから。
そういうと彼女は取り巻きを連れ、向かいの校舎へ行った
向かいの校舎の廊下を見ていると彼が居た
窓を開けて、手を振ろうとすると
さっきの女が彼の前に現れた
すると…
彼は
私には見せたことのないような笑顔で彼女を抱きしめ
そして2人で屋上へ続く階段へと消えた
私は
遊ばれていたんだと認識した
携帯電話を教えなければ証拠が残らないからと
まんまと彼の作戦に引っかかっていた
私は翌日
先輩たちから女子トイレに呼び出され
バケツで頭から水ををかけられ
1日を体操服で過ごした
階段ですれ違うときには足を引っ掛けられ
2、3段落ちることもあった
上靴は隠され
ラケットは壊され
教室の机には
「ど淫乱
と落書きがされた
1つ上の先輩が怖く、誰も助けてはくれなかった
移動教室も1人で向かった
お弁当も1人で食べた
ある日は
食べようと机に置いていたお弁当が
トイレから戻るとひっくり返って床に落ちていたこともあった
またある日は
私の机が廊下に置いてあったりした
それでも私はまだ
彼のことが好きなままだった
見るもの全てが新しく
触るもの全てが新しく
感じる気持ちもすべて新しく
何もなかった私の世界を
色付けてくれた彼が忘れられなかった
しばらくしてからのことだ
彼とお揃いで買ったTシャツが処分できたのは
友達が大阪に行って美容師を目指している
夢を追う友達の影響で
自分にやりたいことがないことに気がついた
好きなことは特になく
得意なことも特にない
趣味もなければ
学力もない
何が自分に向いてて
何が自分に出来るのか
分からないから何もしなかった
もかけばもがくほど苦しくなるのも分かっていたし
焦れば焦るほど台無しになるんだろうし
何も考えないようにしてた
でも私は学校にいることには必要性を感じてなかった
ここでは学べることが少ないと感じていた
学校を辞めたい
そんな思いを父に話した
何がしたいわけでもなく
ただ
かと言って意味がないことはしたくなかった
父が母に相談したんだろう
母から連絡が来た
母と弟が住むアパートに向かう
築何年だろう
あまり見ることもない二階建ての借家で
隣にも同じ作りの建物が並んでいる
隣の家との境目は壁一枚で
見るからに隣の家からの声が聞こえてきそうだ
学校からの距離も前と変わらないぐらいで
隣の地区の脇道の中にある古いアパートだ
ガチャガチャ音がする着火式の古いお風呂の音が聞こえる
母は台所にいたようでエプロンをつけて駆け足で玄関から出てきた
「あがって、あがって
玄関にあがると中は古びた木造の柱や梁がむき出しの和風の作りの家だった
弟はまだ帰宅しておらず、二階の一部屋はまるまる弟の部屋で
弟の部屋を通り抜けると襖一枚で隔てられた部屋があった
姉の部屋だ
ニルバーナのポスターやLUNA SEAのCDが並んだ部屋だった
ハンガーにはスタッドのついた革のライダースジャケットが掛けられていた
「学校やめるんだって?
「うん。辞めたいと思ってる
「学校辞めてなにするの?
「何も決めてない…
「これからは社会人になろうと思えば最低高校は卒業してないと困ることの方が多くなるし、手に職って時代でもないんだよ?あと一年半頑張って行ってからじゃダメなの?
「…
帰ってくる言葉は全て正論だった
自分の将来のことを踏まえ、先を見据えて
穴だらけの私のプランに
母は賛成するわけもなかった
「ご飯食べて帰る?
「うん…
帰ってきた弟と久し振りに出会うと背丈が伸びて、今にも母は追い越されそうになっていた
口調も荒々しく
年頃の男の子になっていた
「姉貴、学校辞めんの?
「姉貴の学校もヤンキーとか怖い奴おる?
「姉貴の友達大阪行ったやつおるんでしょ?
いつもはそこまで口数の多くない弟だったはずだったが
この時ばかりは久しぶりに出会うと姉弟からか
会話は終始止まることは無かった
帰り際
母は私に
「お父さんとこ離れてわたしたちのところに来ない?
「…
「優也もアンタのこと好きだし、またみんなで暮らさない?
「学費だって何とかなるし
「…
行きたい本心を言おうか言わまいか悩んだが
少しの沈黙のあと
私は母に
もうしばらく父と暮らすことを告げた
「お父さんともう少しいるよ。
すると母はすごい剣幕で
「じゃあ二度と来ないで。もう二度と連絡もしてこないで。
と癇癪を起こした
ビックリした私はそのまま逃げるようにその場を立ち去り家路についた
帰ると珍しく父が帰ってきていて
「ただいま…
の声と同時に襖が開き、父が顔をのぞかせた
「母さんのとこに行ってたのか?
「うん…
「何で帰ってきた?
「…?
「帰って来なくていいからアイツと暮らせば良かったんじゃないのか?
父も私が母に会ってたことを知ると
淡々と怒りながら私を責めた
何でなんだろう。
お互いがお互いを好きで結婚して、子供もできて、幸せだったはずなのに
別れた途端に天敵のようにけなし合い
子供を取り合い
子供の気持ちも考えずに
自分だけのものだと執着する
子供が相反する行動を取れば
いきなり手のひらを返し
自分にはお前は必要ないとばかりに罵声を浴びせる
涙が止まらなかった
私はどちらの親も大好きで
出来ることなら
どちらとも関わり
それなりの関係が続くならそれで良かったのに
両親共から
不要な子だと罵声を浴びせられた
どちらかにつけば、どちらかとは会えなくなる
そんなオモチャの取り合いのようなやり取りに
私は1人
その場に捨てられた
ただ泣きながらうつむく私に
父は
母に連絡を取り、機嫌を取り、一緒に住まわせてもらえるよう話をしろと私に言った
母はまた手のひらを返し
自分の元に帰ってきた満足感だけで私を引き取った
私はこの時から
両親の愛情すら本物なのか分からなくなった
学校から帰るとまず最初に洗濯機を回す
その間に干してあったものを取り込み畳む
それが終わると晩御飯を食べ
食べ終わると洗い終わった洗濯物を干す
これがここ最近の定番だ
あれから父は更に家を開けることが増え
次の日のご飯代と少しのおこずかいだったものも
2日分、3日分と増え
しばらく帰ってきてない様子が伺えた
着替えを取りに帰った形跡もない
ある日の晩
ご飯を食べていると父が帰ってきた
久しぶりに2人で夕飯を食べに出かけた
食べながら父は言いにくそうにこう言った
「母親も姉弟もいない。仕事で家を開けることも少なくない。本当に申し訳ない。
「大丈夫だよ。別に…
「…。
「あって欲しい人が居るんだ…。
「…。
「前からの知り合いがこの環境を知って、うちで母親代わりができないかと言ってきてくれてる。
もちろん再婚や同棲の話じゃなく、家事だけしたら帰ると言ってる。勉強もしないといけない学生には少し負担がかかってないかと心配してくれてる。年はワシの6つ下だ。
内心
「お母さんというよりは少し離れたお姉さんくらいの年だ…
悪い話ではないと思った。
早く帰らないといけないわけでもなく、
遊んでから帰ってきても家事が終わってる。
別に顔を合わさないといけないわけでもない。
しばらく考えて、こう言った
「私のことよりもお父さん。お父さんがその気があるなら私は再婚しても同棲しても構わないよ。文句を言うつもりもない。2人で決めたらいいと思う。
「そうか…
そう言うと父は話を学校の話にうつし
ピアスで停学になりかけた話を聞いて高らかに笑った
「お前はやっぱり俺の子なんだな。俺とよく似た問題児になりそうだ。
怒るわけでもなく、笑いながら自分と似ていることが嬉しいかのように終始笑いながら夕食を終えた。
次の日
学校へ行くと
授業中勝手に席を代わって私の隣に来るはずの友達が授業をサボった
次の日も
その次の日も
私は違和感を覚え
彼女にメールした。
「私のこと避けてる?
メールは帰って来ないままその日が終わった
次の日彼女は教室にいた
でも授業開始のチャイムが鳴ると同時にサボりに出かけ
また私の席の隣には来なかった
私は何の自覚もないまま
彼女が何故自分を避けるのか悩んだ
そうして
彼女とはだんだん口も聞かなくなっていった
帰り際
廊下ですれ違う彼女と
私は目を合わせることも出来なくなった
彼女の視線だけを感じながら
横を通り過ぎた
遠くから
「無視すんなよ!
彼女の声が聞こえたが
私はうつむいたままその場を足早に立ち去った
しばらくして彼女は学校を辞めた
入学してから1番仲の良かった友達だと思っていたのに
わたしには何もつけずに学校から去っていった
共通の友達の話では
「大阪に行って美容師になる
って言ってたらしい
オシャレが大好きで、流行もすぐ取り入れる彼女だ
天職に違いない
私は学校帰りの神社で彼女のこの先を願った
この神社も彼女がサボりに使っていた神社だ
彼女の影を探しても何も見つからなかった
階段を降りると
下には後ろの席の奴がいた
「ちょっと面貸せよ
そう言うと彼は私は腕を引っ張り
神社の本殿の後ろの木の柵を私に見せた
「私の最高の友達。
一緒にピアスをつけに行った大好きな友達。
何で急に避けるの?
私が嫌いなの?
でも私にとってアンタはいつまでも友達。
ずっと友達。
離れても友達。
有名な美容師になって、いつか髪、かまってあげるから。
だからいつまでも元気でいてね。
「アイツ授業とかサボるじゃん。
あんま自分と一緒にいると、お前まで一緒な目で見られるからって、わざとサボりがちな時にはお前に近づかないようにしてたんだよ。
遠藤だっけ?
また目つけられるじゃん?
私は言葉も出ないまま泣いた。
「貸してやろうか?
私は彼の胸にすがり、大声で泣いた。
携帯に登録された彼女の電話はもう使われておらず
親に頼りたくないと言う彼女の思いから
両親にすら住所も教えてなかった
大阪で美容師を目指している
彼女を追いかけるには
情報が少なすぎた
私は
声もなく泣いた