僕には幼い頃からの幼馴染がいた
高校は別々になったけど保育園からずっと一緒だった
陽平は高校になってからもちょくちょくうちに遊びにきて
悪さするときもいつも一緒だった
日曜日陽平は彼女が出来たとうちに連れてきた
「はじめまして
と、挨拶すると
陽平の彼女は
「やっぱり覚えてないんだと
ふてくされた顔をした
彼女は百合
僕が2年生の時に転校したクラスメイトだった
転向した先は駅2つくらい離れた学校で
中学の修学旅行で陽平と出会い
連絡を取り合ううちにそういう関係になっていったそうだ
仲睦まじい2人はとてもお似合いで
そのまま結婚してもおかしくないくらいに関係が完成しきってた
陽平がトイレだと離れても思い出話で間はもたせられた
それからしばらくして陽平は僕に泣きながら電話してきた
彼女は生理不順で病院に行くと
大きな大学病院で検査を受けた
そこで告げられたのは「卵巣腫瘍」の疑いだった
陽性なら部分摘出で済むけど
悪性だった場合
卵巣、子宮の全てを摘出しなければならない状況下だった
検査の結果は悪性で
そのまま手術を行い
お腹の中を全て摘出したそうだ
半年近くの入院生活を余儀なくされ
抗がん剤治療とホルモン剤の処方
彼女は17で子供を作る機能を失ってしまった
手術の日も百合の親族と一緒に立ち会い
涙を浮かべながら
「陽平…ごめんね。悪性だったみたい。
と、告げられ
耐えきれなくなって病院から僕に電話をしてきたんだ
「俺は百合に何もしてあげられない。
「俺は…俺は…
と、嘆く陽平に僕は
「ツライのは百合の方だろ。お前はしっかり笑って大丈夫だって答えてやればいいんだよ。
「結婚する気持ちがなくなったのか?
「そんなわけないだろ!
「じゃあ、百合のそばで少しでも明るくいられるようにしてやれよ
「…。
「そうだな。悪い。百合のとこ行ってくるわ。
そういうと陽平は百合の病室に向かったんだろう
その晩のこと
僕の電話が鳴った
公衆電話からだった
病院の電話からかけてきたのは百合だった
「陽平から聞いた?
「うん。百合、大丈夫か?
「うん。まだ抗がん剤の副作用はないし。感染症の疑いもないし、食欲もあるし。
「そっか。
「ケイスケ…
「ん?
「こんな時にこんなこと言うのおかしいと思われるかもしれないけど、こんな時だからどうしても言っておきたかったことがあるんだ
「なに?何でも言ってみてよ
「…。ケイスケ…。あのね…
「私…ずっとケイスケのことが好きだった。
「え?
「突然ごめんね…。でもね…ううん。
「私…ケイスケのこと、今でも好きなの。
「…。
「私、陽平のこと騙してるつもりはないの。でもね、私やっぱりケイスケに会ってからずっと思ってた気持ちが蘇ってきて。
「私。ケイスケのことが好き。
「でもね、陽平と別れるから付き合って欲しいとかそういうんじゃないの。
「一度だけ。一度だけ2人きりで会ってくれない?
「…うん。まあ。
百合は思い悩んでるんだと思った
僕は陽平にも内緒で面会時間の過ぎた病院に向かい、1人部屋の百合の部屋に入った。
「ありがとう。来てくれて。
「おお。ポカリと百合の好きな雑誌買ってきといたぞ
「ありがとう。
僕は窓の方を向きながら、百合に背を向け
「大変だったけど、命に別状があるわけじゃなかったから、まだ良かったな
「陽平もこれからもお前のこと大切にする…。
百合は僕を後ろから抱きしめ、背中に顔を埋めた
「ケイスケ。好きよ。…大好き。
彼女は泣きながら僕を振り向かせ、すがりついて泣いた。
僕は百合を抱きしめることも出来なかった
陽平のことが頭をよぎる
「抗がん剤治療が始まると髪が抜けるらしいの。
「だから私髪切らないといけなくて。
彼女は真っ直ぐに伸びた綺麗な髪がトレードマークだった
なんのためらいもなく病魔は彼女の髪を奪うんだ
誰が悪いわけでもなく
誰に当たるわけでもなく
彼女は翌日髪を切った。
グレーのニット帽を被り
青白くなっていく彼女を僕は陽平と2人で励ました
陽平は彼女とお揃いなんだと髪を丸め
少しでも百合の気持ちが不安定にならないように努力していた
抗がん剤の治療の副作用はひどくなり
激しい嗚咽感に襲われる彼女に
陽平は見ていられなくなったんだろう
また自分は何も出来ないと嘆き
僕は夜通し陽平を元気付けた
百合が入院してから半年が経ち
経過観察で一時退院することになった
抗がん剤の治療を終え、百合の髪はショートカットぐらいまで伸びた
ホルモン剤の処方は精神安定の為、しばらくは飲み続けるけど
抗がん剤治療は1ヶ月、3ヶ月、半年…と
だんだん不要になるほどに彼女は回復を見せた
百合の退院の日
陽平は彼女の前にスーツで現れた
「百合。
「陽平。どしたのその格好?
「百合。俺と結婚してください。
「…。
百合の家族も驚きを隠せなかったが、百合の父親は
「ありがとう。高校卒業して、社会人になって、一人前になったら、百合のこと迎えに来てやってくれないか?
と、涙を流して頭を深々と下げた
「はい。必ず。
陽平は一切の迷いも見せず答えた
百合も泣きながら
「陽平。ありがとう。ありがとう。
と涙した。
それからしばらくして僕に1通のメールが届いた。
陽平からだった。
「今から会える?
「いいよ。じゃ、うちで。
「オッケー
でもいくら待っても陽平は来なかった
中学の時の担任から電話がなった
「清水くんが亡くなった。
「は?何言ってんの?
「近くのローソンのT字路で轢き逃げにあったそうだ…。今夜通夜をするそうだから。参列してくれるか。
陽平のうちに向かうと通夜の準備がされ
涙を浮かべた陽平のお母さんからこう伝えられた
陽平はうちに向かう途中のT字路で道路の横断中に携帯をかまって前方不注意の車に轢かれ意識不明になったそうだ
手術中、何度も何度も意識を取り戻したが、出血がひどくとても手の施しようがないほど無残に体が引きずられたようだ
参列者の中には百合もいて
百合は僕を見つけて声を出して涙を流した
「陽平がずっと手に持ってたって…。
それは小さな箱で
中には指輪が入っていた
「陽平バイトしまくって婚約指輪買ってくれてたの。
陽平の母から聞かされたそうだ
陽平は指輪を買うためにバイトを始め
さっき僕に会いに来ようとしたのは
その報告の為だった
彼は僕や彼女の反応が楽しみで
ポケットの中の指輪の箱を握りしめて
道路を横断したそうだ
警察の現場検証と
轢き逃げ犯の自白
一連の背景が見えた
百合は
「ケイスケ。私…私…
「何も言うな。
彼女は僕にすがりつき泣いた
僕も彼女を抱きしめながら泣いた
空には陽平の顔が浮かんで
耳には陽平の声がいつまでも繰り返された
僕の中から彼女を消してから1ヶ月
彼女からの音沙汰もなく
ましてや僕から連絡することはなく
ただいつものつまらない何もない日が続いた
学校では文化祭の準備で遅くまで残る生徒や
それに付き合って楽しそうな教師や
周りの誰もが平和だった
はたから見たら僕1人のことなんてとても小さくて
居ても居なくても別に誰かの何かをおびやかすわけでもなく
誰がが困るわけでもなく
かといって誰かが喜ぶわけでもなく
何もないままだった
廊下で大きな声が聞こえる
何かもめているんだと思ったけど特に気にせず下駄箱に向かった
何やら話し声が聞こえてくる
同い年の女ってやたら喋るし、声デカイし、めんどくせえな
なんかよく分からんけど無視されただの、友達だと思ってただの
よくある話だ
でも最後にそいつは立派になって見返してやるって
離れていたのには理由があって
とても大切な相手だから自分と同じように見られることが嫌だと思って距離を取っていたとか…
思いの丈を神社の柵に掘ったとか
友情第1なんて泣かせるじゃないかと思ったけど、特に顔にも出さずにその場を後にした
明くる日
校内をウロウロボーッとして
近くの神社らへんまでブラブラしてた
ふと階段から降りてくる同じ学校の制服を見た
女は泣きじゃくった顔で目が赤くなってた
コイツ昨日の女のツレだ
昨日の女が話していたことを伝えよう
「ちょっと面かせよ
彼女を連れて僕は昨日のことを話した
そして木の柵を見渡して、彼女に教えた
彼女は涙した
こんなにも思い合う2人がどうしてか言葉も交わさずに離れる
言葉って口にしないと伝わらないのに
それ以上の思いがあったんだろうと
僕は彼女に胸を貸した
彼女はとても小さい体で僕の胸の中で声を殺して泣いていた
僕はあの彼女以外に触れたのは初めてだった
あの彼女とは違う匂いと
弱く泣き続ける彼女に
何か込み上げるものがあった
女ってうるせえのばっかりじゃないんだな
少なくともこの女は僕の何かを刺激した
次の日から僕は彼女が気になりだした
放課後いつものように彼女と会い
今日はそのまま保育園に迎えに行くのについていった
保育園ではさすがに車の中で待たされた
すると可愛い声が2つと
聞き慣れた声が聞こえてきた
少しどこか違う
聞き慣れているはずの声なのに
喋り方がいつもと違う
母親の最中だからだろう
子供たちはやがて車のドアを開け
僕を見つけると声のトーンが上がった
「だれだれ?ママの友達?
「いつからいたの?
「何してるの?
見たことのない人に2つの可愛い声が過剰に反応する
「みんなでご飯食べに行こう
「やったー
「僕ガストがいいな
「わたちもガストがいいな
兄につられて妹も答える
結局そのままガストで夕食を済ませることにした
久しぶりの1人じゃない食事と
見慣れない「2つの可愛い小さいの」
終始笑いながら囲む食卓に
未来の憧れらしきシルエットが見えた
「奥さんと子供といる人はこんな感じなんだな
「いいな…
彼女は微笑ましくこちらを伺いながら食事をしていた
ある日のこと
いつものように彼女とラブホに入った
いつものように事を済ませると彼女はカバンから何かを取り出した
丸い円の中に赤い線が一本ついた体温計のような形のものだった
僕はすぐに気がついた
彼女は妊娠していた
困った顔を浮かべながら彼女は言いにくそうに話した
「きてないの
「私どうすればいいのか分からなくて…
「…
僕も一瞬沈黙してしまった
「あの子達が居るから違う父親の子供は産めない
「でもあなたとも離れたくないの
「あなたの将来を思えば私は今までもずっと身を引かなければならない立ち位置にいたと思う
「たとえあなたがそれを許してくれたとしても、あなたのお母さんは違う
「孫の顔だってみたいだろうし、ましてやいきなりあんな大きな孫が急にできても嫌だろうし
「そんなの関係ないよ。
「…結婚しようよ。俺学校辞めて働くから。
「それはダメ。学校はちゃんと出ないと後で絶対困る時がくる。
しばらく討論しているうちに2人ともの意見が食い違ってきていた
次の日僕は髪を切った
丸坊主にして、花束を持って
彼女のところへ向かった
僕の覚悟を見せて、プロポーズするつもりだった
彼女が電話に出なかったからそのまま自宅へ向かった
彼女の車はある
家に居るはずだ
深呼吸して息を整えた
階段を一段一段上がるたびに僕の心臓の音がどんどん大きくなるのを感じた
彼女の部屋の前を通り過ぎたら玄関だ
「…っし!
気合いを入れてインターホンを押そうとしたその時
中から言い争う声が聞こえてきた
「浮気して、その上孕んだ?
「てめえ何考えてんだ。
「俺がいない間に家にまであげて、アイツらにまで会わせて。
「ふざけんじゃねぇぞ
「ちょっと声が大きいよ…
彼女の声だった
「っせえ!で、どうすんだよ。産むのか?俺と終わって、そいつと籍でもいれんのか?
彼女と言い合う声は聞いたことがないが、会話の内容からして父親ではなさそうだ。でも…
確実に男だった。
「産まないよ。産まないし、それにあなたとも別れたくない!ちゃんと終わらせるから。
「相手は学生よ?どんなに頑張ってもあの子たちの父親になんてなれないし、私も彼との将来なんて考えたことないもん。
彼女は交際相手がいた。
あとから知った話では
そいつにも家庭があった
でも彼女はそれを知らなくて
転勤ばかりの仕事だと騙されていたようだ
要は彼女は二股をかけていたわけだ
僕は彼女にとって
1番でもなく
2番でもなく
ただの出来心の暇つぶしだった
と、彼女はそいつを説得していた
会ったのも一度きりで
一度きりの過ちで妊娠に至ったと
彼女は言った
僕は握りしめた花をその場に置き
彼女にメールを送った
「自爆した」
すぐさま返事は返ってきた
「自爆?どういうこと?
「それより早く会いたいね(ハート
彼女はそいつを説得しながらも、まだ僕を離そうとはしなかった
「そいつとお幸せに。
2通目のメールを送り、僕は彼女を受信拒否した。
彼女から何度も電話が鳴った
彼女はすぐ外で聞こえる呼び出し音でさすがに気付いたはずだ
でもまだその場から動かなかった
それでもまだ彼女の本心はここにあって
そいつと居るのにはわけがあるんだと信じたかった
彼女の電話を鳴らした
そいつは
「鳴ってるぞ。俺から言ってやろうか?
と言った
彼女は
「今はいい。後で自分で話すから。
と、電話には出なかった
そして、そいつは彼女に
「本当に俺が大事なのか見せてみろ
と、何かを求めた
すると彼女は無言のままだった
でも、窓越しに立てば分かるくらいの声で
彼女はそいつと事を始めた
ショックで手から携帯が落ちた
物音に気付いたそいつは
誰かいると勘ぐった
彼女はまさかと思ったんだろう
玄関から肩がはだけたまま飛び出してきた
それを僕は上の階の廊下から見ていた
彼女は
僕の知る彼女は居ないんだと思った
彼女に
「さようなら
と、メールを送り
彼女の連絡先を消した
彼女からもらって保護したメールも全部消した
僕の携帯の中から彼女を全て消した
カーテンから差し込む光を顔に浴びて
まだ眠たい目をこすりながら起きる
テーブルに置かれた母から置き手紙
「ちゃんと食べて学校行ってね
母は朝早くから仕事に出かけて
顔を合わすのは夕方近くしてから寝るまでの間の4時間ほどだ
兄弟も居ないし
祖母や祖父とも簡単には会いに行ける距離だが
滅多に行かない
ましてや1人でなんて行ったことない
昨日はだるくて学校休んだから今日は行かないとまた母にガミガミ言われるし
面倒だな…
学校に着いて席に着くと
前の席の名前も知らない女子が
昨日休んでたからと
書き写したノートの切れっ端を僕にくれた
別にいいのに…
彼女も恩着せがましく言うこともなく
大したお礼を言うわけでもなく
僕は受け取りノートの間に挟んだ
入学してから始めてかもしれない
女子と会話したのは
繰り返される定期的なチャイムと共に時間はゆっくりと過ぎていき
何もないまま
放課後になる
いつもの帰り道
後ろからくるクルマがクラクションを鳴らす
振り返ると
笑顔で手を振る運転手
僕が今夢中になってる人
3つ年上の
2人の子持ちのシングルマザー
この人だけが僕の頭の中を占領して動かない
つまらない毎日に
非日常をくれた人だ
いつものようにラブホに入り
クタクタになるまでセックスをする
お互いがお互いを丹念に愛撫し
彼女の隠部に指をいれると
瞬く間に彼女は潮を吹いた
僕は彼女のこの体質にハマっていた
クタッと膝をつき
震える足を見ながら
悦ぶ彼女に満足感を覚えた
彼女はシーツがびしょ濡れになるのを見て顔を赤らめる
それをみてひとしきりまた楽しんだ後
いつものようにゴムもつけずに
緩急をつけながら前後にピストン
漏れる吐息
絡みつく手と手
濡れ続ける彼女の隠部に刺さる僕のものは
衰えることなく
ひたすら興奮し続け
はち切れそうなほど勃起したまま
彼女の中を刺激し続ける
彼女は我慢できなくなった声を荒げて
僕の射精を口で受け止め
笑顔でそれを飲み込んだ
事が終わると彼女は子供の迎えのために帰宅する
さすがに子供に会ったことはまだない
裸で抱き合いながら彼女は言う
「今度子供達と4人でご飯しよっか」
少しの間を開け
僕は
「任せるよ」と
ためらいまじりの返事を返した
彼は産声をあげて産まれた
母の胸元に抱かれるとすぐに泣き止んだ
カンガルーケアというらしい
いつしか首が座り始め
その頃からよく笑う子だった
ガーゼで歯磨きをするのを嫌がった
でも僕がふざけて笑いながらすると
つられて笑った
離乳食を始めると
彼はすぐに好き嫌いもなくいろんなものを食べた
納豆パスタが好きだった
卵と乳製品のアレルギーもだんだん治ってきた
歩き始める頃には彼と海に行った
波打ち際で座らせると
寄せては返す波と楽しそうにはしゃぎ
しまいには海に向かって入ろうとした
慌てて止めた
でもお風呂で頭を洗うのには苦労した
頭からお湯をかけられ
顔が濡れるのだけは嫌で
呼吸が乱れ
すごく慌てる
落ち着いて
目を閉じて
すぐ終わるよって言うと
少しずつ慣れて
いつしか平気になって
自分から湯船に顔をつけ
何秒出来たよって
笑うほどになった
託児所に迎えに行く
ジャンパーを着せるとすごく泣いた
帰りたくないのかなって思った
お風呂に入るときに肌着を脱がせると泣いた
何かおかしいと思った
すぐに病院に行くと
肘が脱臼していた
先生は2秒ほどで関節をはめてくれて
痛くなくなった彼は
乾いたばかりの涙顔で笑った
この頃の彼は
僕と母と3人
妻とは別れ
父子家庭で育った
寝付くのも早く
起きるのも早く
夜泣きした記憶は一度しか無かった
その時も泣く彼を
トントンすると
すぐに泣き止み
落ち着いてまた寝息をたてた
彼を育てることに苦労したと思うことはなかった
ただひとつ
まだ父子家庭や男の育児に対する社会が追いついてなかった
田舎だから尚更のこと
急な発熱などで早退せざるを得ない僕に
会社は不満を漏らし始めた
結局僕は
会社を辞めた
昔勤めた会社に勤め
休日出勤の時には
子供を預かってくれた
朝一緒に出かけ
夕方一緒に帰った
彼と僕はずっと一緒だ
会社の社長の奥さんの
知り合いの知り合いで
今の妻と出会ったのは
もう少し後の話
彼は春からもう四年生になる
この話の続きはまたいつか
最後まで読んでくれた方
ありがとうございます