信号で止まるたびに..古いけれども美しい建物だなぁって...いつも見とれていた
木造建築が交差点の角にありました。
誰も住んではいなさそうで...いずれは取り壊しなのかなぁ。。と思っていた
矢先のこと。。
あの阪神大震災が起きたのです。
約20年も前の事です。
建物は完全に倒壊し...焼け落ちた柱の上に瓦が散乱。。
美しい建築に使われている瓦はやはり美しいなぁ...と思いながら通り過ぎました。
ある日、そばを通るとブルドーザーとパワーショベルが容赦なく瓦の上に
乗り上げていました~。。
「ああぁ捨てられてしまう....!!」
慌てて私は焼けた瓦を拾い集めました。
全部は集められませんでしたが...大きな段ボールに3箱ほど。。
その瓦を使って「風化」と題したインスタレーションを実施...。
瓦は神戸~明石~東京へと巡回。。
東京のギャラリーのオーナーさんは「この瓦1枚下さい..」と...。
そのとき誰が見ても美しいのだなぁと思ったのでした。。
その後、瓦は篠山のアトリエの床下で眠ったままでした。
もう捨てるべきか...置いて置くべきか...。。
ところが先日その瓦を展示するお話が~!!
20年もの間床下で眠っていた瓦...。。
それをこのたび篠山から神戸に運びました。
ぼろぼろになったダンボール3箱が重くて運び出せず...段ボール5箱に
わけてやっとの思いで運んで来ました。
見てみるとやっぱり品の良い美しさは変わりませんでした。
「捨てられずによかったね...」って瓦に話しかけて。。
この瓦は震災20年の展覧会でBBプラザ美術館に12月展示の予定です。
よろしければ是非ともご高覧下さいませ。
展覧会までまだ日数がありますので追ってご案内いたしますね!!
今日のわん子:
今日も元気いっぱいで~す!!