ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇『 白バラを生きる―ナチに抗った七人の生涯 』 M.C.シュナイダー (著), W.ズュース (著), 浅見 昇吾 (翻訳)  未知谷

 『 白バラを生きる―ナチに抗った七人の生涯 』  
 1995年初版
 上段左 ハンス・ショル 上段中 アレクサンダー・シュモレル 上段右 クルト・フーバー教授
 中段左 ゾフィ・ショル 中段右 ヴィリィ・グラーフ  
 下段左 ハンス・ライベルト 下段右 クリストフ・プロープスト 

 ナチスへの抵抗活動「白バラ通信」を発行配布を行ったハンス・ショル、ゾフィ・ショルなど六人学生に一人の教授たちの行動、思惟など、彼等をとりまく状況を、細部まで分析をしている。
 インゲ・ショルの『白バラは散らず』を補完する役割を担う結果の本であろうか。

 この七人が共に憂鬱に感じたの共通点は、画一的な群れ中で感じる孤独感こそ、彼等を悩ませただろうと、著者は書いている。
 この白バラ運動は、社会から除外された者の運動ではないし、社会主義やユダヤ青年の抵抗とも違い、驚かされたる差別されたりしていた者の運動でもない。
 「個人の自由」への侵害を阻止せんと考えたのである。


 
 1983年に発行された「白バラ抵抗運動」記念切手。  


 何度も読んだ『白バラは散らず ドイツの良心とショル兄妹』 

 ページの綴じ緩んで、ついに外れてしまった。 
 1964年出版の本には、ページの綴じだけではなく、紙質にも、「本」の姿を感じる。

 修理したページ。 
 とても勉強をさせて頂いた。

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