ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇『白バラは散らず』 インゲ・ショル・著 内垣啓一訳 未来社 

手元に三冊の『白バラは散らず』がある。

 

左は1955年の初版本
まん中は、1964年の改訂版の手持ちは1994年40刷の改訂版。
右端は2016年47刷。これはオンデマンドの印刷で、私はこれを書き込みなど記載する資料として使っている。

 

ところで、『白バラ』の関係書物を読むと、ゾフィー・ショルが逮捕された後、取り調べたゲシュタボのロベールト・モーアの報告書が、この『白バラは散らず』に載っていると、記されている。

手元にある日本語訳の『白バラは散らず』には、いくら調べても、初版にも改訂版にも掲載されていない。
なぜだ。

ローベルト・モーアが、報告書で何を書いているのか気になって仕方がない。

 


遂に、ドイツ語版(原本)を、見つけた。

さすが原本だ。
ローベルト・モーアだけじゃなく、トマス・マンのBBCラジオのインタビューも掲載されている。

 

トマス・マンのインタビューでの言葉は感動的なんだけれども、ローベルト・モーアの報告書はやはり臨場感があり、思わず感極まってしまった。

 

それにしても、何度もミュンヘン大学へ行き、記念館にも行っているのに、ウルムの『白バラ記念館』にも行っているのに、なんでこの原本を買ってこなかったのか、自分の行動が理解できない。まったくアホだ。

 

 

 

 

 

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