ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇『植草甚一 スクラップブック ぼくの読書法』 植草甚一著 晶文社

 

この人の本は大概が面白い。
今回、三章の「本から世界を見ると」(P.125)。
クーデターやりたければ誰にだってできるというので読んでみた(P.127)の文章。
古書店で「クーデター・実用ハンドブック」(エドワード・N・ヌトワク)というものを二冊も見つけたという。
さっそく、植草は買った。

植草の解説がふるってる。

実用書ですから、理論的分析に触れていないという。
料理でいえばと、例える。それが、実に解り良いのある。

つまり、作ってみたい情熱があり、教えられた通りの材料でやれば、素人にも簡単にできるというのだ。

ただ、ルールをよく心得ていなければだめだという。
美味しいブイヤベースをつくるのは、新鮮な魚を吟味しなければならないのと同じで、その時の条件が揃っていなければならないと書く。

そして、失敗したときの刑罰は、ブイヤベースの食べ過ぎで腹をこわすどころの騒ぎではないことの覚悟をしておかなければならない、ある。

尚、突っ込んで研究したい人へのお奨め本としてS・E・ファイナーの『馬上の男』と、J・J・ジョンソン編集の『未開発国における軍隊の役割』を読むといいとある。

さらに植草は、エドワード・N・ヌトワクと、その著書の「クーデター・実用ハンドブック」と、世界で起きたクーデターにも言及しおり、内容は濃い。

気分転換に読むつもりが、しっかりと、読んでしまった。

 

それで、私の〆切りは、あと5日残っている。
頑張って、書くつもりだ。(^_^;)

 

 

 

 

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