ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇ ミュンヘン "WUNDEN DER ERINNRUNG " 記憶の傷

 ミュンヘン大学図書館の壁。 
 第二次世界大戦の弾痕の跡。

 "WUNDEN DER ERINNRUNG " 記憶の傷と記されているのみ。 
              

            ほんと、目立たない。地味。 


 オデオン広場にあるフェルトヘレンハレ。 
 この、フェルトヘレンハレ(Feldherrnhalle)19世紀初頭に、ルードリッヒ1世によって建設。

 1923年11月9日に、ヒトラーがミュンヘン一揆を起こし、この場所で警察に鎮圧され多数死亡者を出した事件。ヒトラーのすぐそばにいた友人は警官に射殺されたが、ヒトラーは生き延びた。ヒトラーの言うところの「神の恩寵」の始まりか。
 ヒトラーの著書『わが闘争』はこの時に、逮捕されて獄中で書いた物。
 


 オデオン広場のすぐ近くに、国家社会主義政府犠牲者広場がある。

                  
 この炎が燃えている塔はんんだろう?と思って、記されている文字を読まない限り、なんだか分からないで通り過ぎてしまいそう。


 このモニュメントのほぼ斜め向かいに、ミュンヘンのゲシュタボ本部があった。

 三角屋根に特徴があるので、  
 すぐに見つけることができた。
 今は、銀行の建物になっている。
 

 司法裁判所。 
 ここで、多くのレジスタンスの不当で不法な裁判が行われた。
 また、多くのユダヤ人法曹人も解雇、追放、そして強制収容所で殺された。
 現在も連邦裁判所。



 今年の猛暑の6月下旬のミュンヘン探訪は、かなりきつかったけれど、自分の足で実感した、"記憶の傷"でした。

              


 私の旅もいよいよ後半に入ります。
      
     

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