裏摩周展望台という名は初めて聞いた。
弟子屈町側の第一、第二展望台の裏側にあることからこの名前があるそうだ。
https://www.town.kiyosato.hokkaido.jp/kankou/spot/uramasyuu.html
そういえば、裏磐梯は有名だが、表磐梯は聞かない。
表と裏は誰がどうやって決めたのだろう、不思議だ。
駐車場に着いて、トイレを探したのだが見当たらない。
と思ったら、左手にある建物がトイレだと運転手が教えてくれた。
表示がないので、初めての人はここがトイレだとはわからないと思う。
展望台へと登ると、眼下に摩周湖が見えた。
空も湖も山々も、どれもが美しい。
木々の間から見える湖面はキラキラと輝いていた。
あまり知られていない展望台なのか、人影はない。
景色を独り占め。
展望台を降りる時見えた湖の反対側には、山並みが勇壮な姿を見せていた。
以前は「霧の摩周湖」と言われるほど霧が多く、晴れた摩周湖を見られるのはラッキーだったのだが、最近はほとんど霧は出ないらしい。むしろ霧の摩周湖を見られる方がラッキーなのだそうだ。
温暖化のせいなのだろうか、地球は変化している。
この後はホテルに向かう。
盛り沢山の観光だった。
地元のタクシーは知られていない名所を案内してくれる。
それが旅の醍醐味でもある。
ホテルに着くと、次の日に予定している「トドワラ」への船の時間を問い合わせてくれていた運転手から「明日は8時半出航の船しかないそうです」と告げられた。
「7時半前にはホテルを出発します」
えっ、それでは6時半起きだ。寝坊しないように気をつけよう。
今回の運転手はサービスも良いし、滞りなく色々手配してくれる。
最終日の唖然とする出来事がなければ「いい運転手さんだったね」で終わるはずだった。
五時頃に着いたホテルは何というか、まあ、ビジネスホテルに近い。
私は足が悪いので、旅館は無理なのでいつもホテルに泊まる。
この街には他にシティーホテルはないと聞いていたので、このホテルにしたのだが。
部屋は一番広い部屋を予約したので結構広いが、スタッフが非常に少ない。
フロントは若い女性が一人だけ。
勿論案内するボーイはいない。
〇〇号室ですと鍵を渡されただけ。
ここに3泊かと思うと少しゲンナリしたが、仕方ない。自分で決めたホテルだ。
気を取り直して、エレベーターの場所を聞いて部屋へ。
部屋は広かった。
寝室と居間とダイニングテーブルがある部屋と。
嬉しいことに、トイレが二つある。
浴槽も大きい。
寝室の窓から外を見ようとしてカーテンを開けた時、いた!大きな蜘蛛が。
寝ている時にこんなのが落ちてきたら、と思うとぞっとする。
益虫とはいうものの、見た目が良くないので嫌われるのだが、それでもその蜘蛛は大きすぎた。
連れに退治してもらって夕食へ。
ネットの口コミサイトにも食事は美味しくないと書かれていたので、料理についてのコメントはしないことにする。
運転手の後ろの席で窮屈に座っていたので、腰が痛い。
お風呂に入って寝るとしよう。