因果一如

㈱HIRO建築設計、代表者のHIROと申します。ちょっと個人的、ゆるーいけどディープな話題を書いていけたら…と思います!

できる?できない?

2017-02-08 08:57:45 | 日記
仕事の愚痴のついで、設計事務所あるある。


(建築物が)できるかできないかを問われることは多いけど、施工業者さんが言う「できる」と我々設計者が言う「できる」は大きく違うことが多い。

なんだかんだ、コレが一番のトラブルの種。



施工業者さんは施工計画に照らし合わせてできるかどうかを検討するんだろうが、我々はそれだけじゃなく色んな法律に照らしあわせて判断する。

色んな法律…それは一般に知られている建築基準法だけじゃなく、都市計画法、農地法、河川法、消防法、老人福祉法、学校教育法、食品衛生法、旅館業法…ありとあらゆる法律に照らし合わせて判断するのが我々の仕事なんです。デザインとか色とかの前にそーゆー地味な検証をやってるんだ、っていうことをお忘れなく!

例えば市街化調整区域で事務所を作りたいってゆーお客さんがいるとする…

施工だけ検討するなら木造だろうが鉄骨造だろうが何の問題も無く作れるんだろうけど、一般的には法律(この場合は都市計画法)によれば市街化調整区域で事務所は建築不可です。(まぁ、詳細は省くけど諸条件でできる場合もありますけどね)

だから、色んな話を聞いて施主は混乱する。

プロである工事屋さんができる、って言ったのにできないってどうなの?って。お金出すのは自分だし自分の建物を自分の土地になんで作っちゃダメなのか、って。

挙句の果てに、固い事言うな、ってこっちが怒られる。もはや逆切れ。

いや固い事…ってそれが法律ですから。じゃー勝手に違反だろうがなんだろうが作ればいいじゃん、ってなる。まぁこっちは知らないけどね。


木造住宅のリフォームとかでも

(施主)この壁を取り払いたい」→

(工事業者)できますよ

(設計者)いやいや筋違いが入っている壁なので補強方法等、検討してみないと一概には言えないんですけど

…で、「固い事言うなよ」である。だって、こちとら固い商売ですからしょうがないんです!


理解してくれるお客さんと仕事がしたいものです…(はあ)





コメント
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