因果一如

㈱HIRO建築設計、代表者のHIROと申します。ちょっと個人的、ゆるーいけどディープな話題を書いていけたら…と思います!

深イイ話

2015-07-15 18:36:55 | 日記
少し前に30年近く前の友人と酒を飲む機会がありました。

彼は、今では植木屋さんの職人さんをしています。

考えてみれば、子供のころからよくウチの実家に遊びに来たりしましたが、親父の盆栽を見て「いいなあ」なんて言ってたのは彼だけだったし、そういう職業につくことも想定できるよ、なんて話もしたのですが、彼の場合は、社会人になってすぐ植木職人になったわけではなくサラリーマンなど紆余曲折しながら現在に至るらしいです。

それでも子供のころから好きだった事に没頭している姿はなんだか格好よく、酒も進んだせいか、随分長々と話が尽きない時間を過ごしました。


なかでも、石の話が面白かった。



「庭石っていうのはね、向きが決まっているでもなく、360度、どの角度からみたら一番良い姿なのかをひたすら考えて配置するんだよ」


たかだか石、されど石。その配置にはそれなりの思い入れがあるんだとか。なるほど、そんな話を聞くと日本庭園とかめっちゃ興味が湧く。

そういえば盆栽とかも「正面」っていうのがあって「ここから見せた枝振りが一番かっこいい姿」というのがあるっていうのも聞いたことがる。


なるほどね。





でも、それって、造園だけに当てはまる事でもなく全てのことに共通するよな、って後で思いました。


いつも正面からだけで見ている綺麗な姿もちょっと角度を変えればこの上なくイビツなことだってる。

逆に、イビツだと思って忌み嫌っていたことも角度を変えればものすごく綺麗な形をしている事だってある。

大事なのは、まず全体像をつかんで、その上で一番きれいな姿を見てあげることなんじゃないかと・・・




んーーなんだか哲学的だ!!奥が深いーーー



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