二枚目俳優といえば・・
ナンバーワンはこの人でしょう。アランドロン「太陽がいっぱい」
この映画も印象はアランドロンの2枚目ぶりとバックに流れている音楽が、とても素敵で今さらながら思うのは、音楽の効果って強烈に映画の良さを印象付けるのだなと・・・
当然、俳優の魅力、ストーリーの良さも相まってのことです。
ジェムス・ディーンが陰とすれば、アランドロンは陽だと思うのですが、この映画は陰の要素も多々あり、内容もサスペンスで貧乏青年がブルジョアの友達の傲慢さに耐えきれず、殺してしまい、それをごまかすためもう一人も殺してしまって、色々と小細工をして完全犯罪を成し遂げたつもりで平然としているところへ着々と捜査を進めてつきとめた警察がドロンのもとへ向かっている・・・
という内容です。内容の半分以上がブルジョアの持つ大きなヨットの中の出来事で、鼻持ちならないブルジョアの友達と貧乏青年の妬みが織りなす切なく悲しい物語が胸に迫ります。
でも悪い事は悪いのです。平然としているドロンの表情とすぐそこに迫っている警察と顔を合わすまでに映画は終わります。
今、ふと淀川長治さんの映画紹介のテレビでの顔が浮かび、終わるときの「映画っていいですね~ では、さよなら、さよなら、さよなら」のあの顔を思い出しました。
では又~~