視覚障害者の移動の介助
- 介助者の腕を持ってもらって移動介助する方法が基本
- 会話時は、正面から行う。むやみに体を動かすと方向感覚、平衡感覚が狂う
- 安全が優先された介助が必要
視覚障害者のコミュニケーション方法
- 手段も心理的プロセスと関係している
- 介助者が伝えたいことは、情報をより具体的に言語化する。「あれ」「それ」はダメ
視覚障害者の日常生活の介護
- どの場面に困っているのか理解して支援する
- 信頼関係の構築が重要
中途視覚障害者の心理的プロセス
- 失明恐怖の時期
目の症状が治るかどうか、このまま失明してしまうのではないかなど、失明に対する恐怖を抱き、しかも生活への不安を持ってしまう時期 - 葛藤の時期
将来の生活設計に見通しを立てられず、失明による精神的な打撃が最も強い時期。失明直後の時期でもあり、視覚障害という衝撃から自分を守ろうとするために、感情の表出がなくなり、自分を取り巻く周囲の刺激から逃れようとする - 生活適応の時期
見えないという現実を直視し、生きる意欲を見出そうとする段階。視覚障害から派生する日常生活の不自由さを克服するために、生活訓練を受けて、移動能力や日常生活技術、コミュニケーション能力などを獲得する段階でもある - 職業決定の時期
果たして職業について経済的に安定した生活を取り戻せるかどうかなど、将来の生活を具体的にどのようにするか悩む段階 - 職業獲得の時期
職業についてから、現実の様々な困難を克服しながら、自分の経済的な基盤を確保する時期。見えないことからくる自分に対するいら立ちや社会の対応への不安を抱くこともある