急性疾患
- 薬物療法など、医療機関での治療が中心
- 患者自らが治療に関与できる部分が少ない
- 完治が十分期待できる
慢性疾患
- 生活習慣の改善が治療のカギであり、患者自らが治療の中心となる
- 治療の効果が限定的
- 完治が難しい
- 高齢者に多い
急性疾患
慢性疾患
高齢者の症状・疾患の特徴
非定型的症状でよく見られるパターン
感覚機能の低下、常にどこかが痛く新しい痛みに鈍感になる、神経障害、熱が出るほど免疫機能が働かない、熱を出す元気がそもそもない、などの理由による
既往歴を把握することで、複数疾患の合併の理解に役立つ。また、今後出てくるかもしれない症状の予測・分析にも役立つ
サクセスフル・エイジング
プロダクティブ・エイジング
無力感
依存心
発達課題とは、それぞれの発達段階において達成することが期待される課題のこと。発達課題が未達成の場合、危機に陥る
エリクソンは、老年期の発達課題を「自我の統合」と定義した。これまでの自分の人生の意味や価値、そして新たな方向性を見出す段階であり、課題未達の場合の危機は「絶望」である
ハヴィガーストによる老年期の発達課題
認知機能とは、身体各部からの情報の認識、感覚機能を通じて外部から取り入れる情報の認識や、話す、計算する、判断する、記憶する、思考するなど、脳における知的機能を総称したもの
流動性知能
結晶性知能
大脳皮質は感覚や知覚、想像などの高度な知的活動をつかさどる。五感を通じて外部から入手した情報は、必要に応じて過去に記憶されている経験や知識と一緒に集められ、全体を統合する前頭葉で判断される。前頭葉が加齢に伴い萎縮したり障害を受けたりすると人格が変わったり適切な行動を選択できなかったりするなど、どうすればよいか判断が下せなくなる
加齢に伴い、脳の萎縮が始まり、脳の神経細胞約140億個から1日に10万個死滅している
脳の機能を維持するために安定した血流が必要。心臓が送り出す血流量のうち15%を脳が受け取っている(安静時)
加齢にともない、動脈硬化など血管に変化が起こり、血流障害が生じると、脳の働きにも支障が出る
失認
失行
失認・失行とも、本人もどうしてできないのか、分からない苦しみがあるため、利用者本人と介助者の間に溝ができないように注意する。分かっていてもできない、などの状態が見られたら失認・失行の可能性が高い