アイドルグループ・けやき坂46(通称ひらがなけやき)が10日、千葉・幕張メッセイベントホールで『けやき坂46「走り出す瞬間」ツアー2018』のファイナルを迎え、5都市10公演で計4万5000人を動員したホールツアーを完遂した。
けやき坂46は、欅坂46の後輩グループとして2015年に誕生し、16年5月に本格始動。今年1月末から2月頭にかけては、欅坂46が未経験の東京・日本武道館3daysを成功させ、本ツアー中の6月20日に初単独作品となるデビューアルバム『走り出す瞬間』をリリース。初週売上15.5万枚で初登場1位を獲得するなど、勢いを加速させている。
前半はツアーの思い出やハプニングを振り返りつつ、アルバムに収録された新曲11連発。ユニット曲では佐々木美玲が「わずかな光」をセンターステージで、齊藤京子は「居心地悪く、大人になった」をメインステージでソロ歌唱し、ファンの声援を独り占めにした。
人気曲「誰よりも高く跳べ!」「NO WAR in the future」の2曲でクライマックスに突入すると、ファンは緑のペンライトを激しく振りながら飛び跳ねて会場を揺るがした。本編ラストの「車輪が軋むように君が泣く」では会場全体を大合唱が包み込んだ。
アンコールでは6月1日付の公式サイトで学業に専念するため活動休止を発表した影山優佳がメンバーに呼び込まれ、久々にファンの前に登場した。会場が影山カラーの赤一色に染まるなか、影山は「先日発表させていただいたとおり、学業に専念するためひらがなの活動をお休みさせていただくことになったんですけど、皆さんの前で一度、私の口からお話ししたくて、今回ひょっこり来ちゃいました」と茶目っ気たっぷりに切り出した。
「ひらがなけやきにとって大切なライブにこうして参加することができて、本当にうれしいし、みんなもファンの皆さんも迎えてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。本当はここで言おうとしていたことがあったんですけど、でも今このステージに立って思ったことは一つです。やっぱり私って、ひらがなが大好きなんだなって」としみじみ。「みんなが頑張ってる分、私もちゃんと高校を卒業して、自分の夢に向かって自分の力で自分の意志で進んでいけるようにこれからも頑張りますので、私の大好きなひらがなけやきの応援をよろしくお願いします」と頭を下げた。
大声援を浴びた影山も含めて1期生11人がそろったところでメンバーは満面の笑みをこぼしながら「ひらがなけやき」を歌い、続けて「僕たちは付き合っている」で会場が温かい空気に包まれ、ハッピーエンディングへ。
キャプテンの佐々木久美は「ひらがなけやきはライブが大好きで、ここにいる皆さんが大きな声援を送ってくれたり、ペンライトを振ってくれることで完成するものだと思っています。常にライブが私たちの帰ってくる場所です。ずっと永遠にハッピーな空間を作り続けていければと思います。これからも初心を忘れず、(け)謙虚、(や)優しさ、(き)絆のひらがなけやきで頑張っていきます」と宣言。「最後に20人で、私たちの目標が隠された曲で皆さん歌って踊ってくれますか」と呼びかけると、会場が一面緑に染まるなか「約束の卵」を披露。影山は柿崎芽実とペアでハートマークを作り、柿崎の頬にキスをしてファンを沸かせていた。
なお、人気スマートフォンゲームを舞台化した『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(8月24日~9月9日、TBS赤坂ACTシアター)にけやき坂46のメンバーが出演することが決定。佐々木久美は「先日オーディションを行いまして、まだ私たちも結果を知らないんですけど何人かが出演します。予定を空けておいてください」と呼びかけていた。
■『けやき坂46「走り出す瞬間」ツアー2018』最終日セットリスト
OVERTURE
01. ひらがなで恋したい
02. おいで夏の境界線
03. 最前列へ
04. こんな整列を誰がさせるのか?
05. 未熟な怒り
06. 線香花火が消えるまで
07. わずかな光
08. 夏色のミュール
09. 居心地悪く、大人になった
10. ノックをするな!
11. ハロウィンのカボチャが割れた
12. 猫の名前
13. それでも歩いてる
14. イマニミテイロ
15. 期待していない自分
16. 永遠の白線
17. 半分の記憶
18. 誰よりも高く跳べ!
19. NO WAR in the future
20. 車輪が軋むように君が泣く
【アンコール】
21. ひらがなけやき
22. 僕たちは付き合っている
23. 約束の卵
【Wアンコール】
24. NO WAR in the future