AKB48グループのメンバー46人が東日本大震災から3年が経過した11日、岩手県宮古市、宮城県石巻市、福島県南相馬市で復興支援ライブを開催した。同グループは11年5月から毎月、被災地で支援活動を行い、今回で35回目。今春限りでの卒業を発表している大島優子(25)は石巻を訪れ、ソロ転身後も支援活動を継続することを約束した。それ以外のメンバー220人も全国4か所の劇場で特別公演を行った。
大島たち16人が登場すると、石巻市総合体育館は大歓声に包まれた。最初のあいさつでマイクの電源が入らないハプニングがあったが、大島は機転を利かせて地声で自己紹介。必死に声を張り上げたことで雰囲気が和み、ファンとの距離が一気に縮まった。
「ヘビーローテーション」などシングル曲を中心に約1時間半にわたり15曲を熱唱。じゃんけん大会、ハイタッチ会も行い、900人の地元ファンに笑顔を届けた。地震発生の午後2時46分には、移動中のバスを降りてパーキングエリアで黙とうをささげ、津波の被害が特に大きかった門脇地区では献花を行った。
復興支援ソング「掌が語ること」を歌う際には東北3県と特別公演を行う東京・AKB48劇場など4か所の劇場を含めた全国7か所の同時中継。体調不良の欠席者を除く全メンバー266人が同時に歌声を響かせ、被災地に思いをはせた。
大島が被災地を訪れるのは5回目。これまでトップアイドルとして多忙な日々を過ごしながらも被災地のことを忘れたことはない。石巻のファンと触れ合い、「とにかく楽しんでもらうこと、心を弾ませて、ときめいてもらえることが私たちができる、一番のことなんだと実感しました」と話す。
今春限りでグループを卒業し、幼い頃から目指していた女優として新たな道を歩み始めるが、「ほかの人を幸せにすることが私の夢。AKB48として来ることはできないけど、自分なりに被災地の皆さんを応援する活動を続けて行きたいと思っています」と支援の継続を誓った。
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