洗濯機 フル回転で 廻りおる
泊まりし孫ら 帰りて後は
泊まる者 冬まで無きと 仕舞いおる
お日様匂い 沁み込む布団
何もかも スケジュール 熟せずに
中途半端 これ夏バテか
冷たさも 物ともせずに 泳ぎおる
梓の川の 鴨愛らしき
上高地 寒きと思い 長袖で
正解なりし 今日の陽気
そろそろ 淘汰の時代に 入りかけたのかも 人類は・・・
お互いの 間引きの時代に・・・
自然の摂理に従って 淘汰の時代に・・・と
地球にとっては 喜ばしい事かも
余りにも 我が物顔で 地球を荒らし 破壊を続けて来た人間
地球にとって 人間の存在は どんな物であろうか
自然を荒らし 生物の多きを 絶滅種にと追い詰めている人間
地球にとって 招かれざる存在に 為りつつあるのでは・・・
まあ その内 地球の人間も 自然淘汰に入るだろう
余りにも 人間は 増えすぎたから
一体 どうなってしまったのかしら?
わたしの味覚って・・・
中華の精進料理って聞いた時は えっ!中華にも有るの・・・って
日本の精進料理とは 違ってるけど 予想に反して美味しいの
何か すっかり中華に馴染んでしまったわね
これ迄の 中華料理拒絶反応が 薄れてきたわ
この後 ホテルに帰ったら お風呂に入りたいわね
お風呂の後は ベッドに・・・ね
一日の疲れが出て来たみたいだから
でも これから 唐の歌舞ショーを見に行く人もいるの
わたしは 行かないわ スルー・・・よ
なんでも 玄宗皇帝と楊貴妃の物語らしいけど
唐代の恋物語などの 絵巻を華麗に再現してるんです・・・って
とうとう 今回の旅行も明日の一日を 残すだけとなったわね
午後には もう機上の人だわ
二者択一(1)
人生とは
絶えず 今か先かの択一ゲーム
今とるか 後とるか
今日の幸せか 明日の幸せか
今とれば 明日の楽しみ無く
明日とれば 今日の楽しみない
人生 迷い迷いて80年
先追い人生 選んでみたが
うつつみも 有りしかと 悔みもする
先追い人生 夢追い人生
楽しみは 後にと
我慢我慢の人生を
送りし今となってみて
後悔無きにしも非ず
後で後でと思いしが
今となっては叶わぬ事もある
その日その日を楽しむは
この世の人生バラ色かも
そんな人生横目にしながら
ひたすら先に夢託し
ひたすら先に楽しみ残す
どちらの人生良かりしか
今になっては分からねど
極楽浄土が この世なら
今が限りの楽しみを
楽しみ尽くすが人生か
後 先の考え無きは
この上無きの幸せか
明日は明日の風が吹く
そんな極楽とんぼになりたいが
やはり わしには出来ぬ事
極楽浄土は あの世でと
そうまで言わぬが この世でも
果てし無き 宇宙から見れば 地球の片隅の 人間のいざこざ
確執など 歯牙にも懸けたくない
愚かなる 人間同士の争いなど 捨て置け捨て置け
地球の大掃除出来て 好都合
地球では 人間が増え過ぎた
余りにも・・・
だから あのように汚れている
美しい地球が 嘆かわしいことよ!
ほら あの辺りは 煙で汚れているではないか
あそこは多くの人間が 騒いでるようじゃのう
おお あそこでは爆発が・・・
火山の爆発では 無さをそうな
発電所ではないのか…原子力の
人間は 自然や 神の領域までも ズタズタと侵してる
そのうちに 大きなしっぺ返しを 受けるだろう
きつかったわ さすがに・・・
今 大雁塔を登って来たの
最上階まで 急な階段を!
そんな わたしの脚を褒めてやりたいわ
良くぞ 登ってくれたわね・・・と
この上層階から西安の街が 一望できるの
ずっと先には シルクロードが連なってるのかしら
この大雁塔は ずっと長安の時代から 今の西安迄を見続けて
来たんだわ
そうそう 西遊記に出て来る玄蔵奉仕の事を 三蔵法師とも呼ぶ
わね
でも 三蔵法師は 仏教の経蔵、律蔵、論蔵の三蔵に精通した
僧である法師の事を言うらしいの
そんな僧を訳教僧とも・・・
玄蔵法師も 三蔵法師の一人と言うことね
でも 三蔵法師の中でも 玄蔵法師と鳩摩羅什の二人は有名
らしいの
昨日行った 白馬塔に所縁の有った 高僧の鳩摩羅什・・・ね
上高地 今日の天気 如何かと
予報見較べ 服装選ぶ
早々と 朝餉のしたく 調えて
孫起き来るを 今か今かと
密葬と 聞きては行くも 叶わずや
いつ伺うか 思いあぐねる
玉の汗 身体伝わる 滝のよう
ちょっとだけの 動きのはずが
去りて後 後片付けの ひと仕事
娘親子の 泊まりし後は
ただ ひたすらに・・・
心を空にして 残り少なき人生を
余生を 送りたし
ことに当たれば 刹那に
遭遇せし時々に 刹那に 心の負担残る事なく
臨機応変 予見を交えず
先を見越しての事など 心の負担となるばかり
老い先短し わが身には 何時の時にも 寸時に終わりたし
禍根を残さず 心残り無く
余分な考えは 無用に
先の事など 解らない 明日の事さへ
残された時間は 少なし
今更の ヤキモキは もう結構
心を 惑わすばかり
先の事は 解らない
先の事を 考えるのは もう 止めよう
取り越し苦労に なるだけ
何よ! 此処の中華料理も美味しいわね
今 兵馬俑を見た後 近くのレストランに来てるの
兵馬俑坑博物館の近くの・・・
ところが 此処での中華も又 美味しいの
あれだけ食欲が無かったのに パクパク・・・とね
わたしの胃・・・って 如何なってしまったのかしら
お昼の食事の後 西安の中心部へ戻って来たの バスで・・・
そしたら途中で 秦の始皇帝の陵を見ることが出来たの
遠くからだったけど・・・
富士山を小さくしたような 山の形をしてたわ
その後 西安市内に戻って 大雁塔・・・に
大雁塔の周りは 完全に唐の時代の都…って感じなの
唐時代の建物で 覆い尽くされてて
風情が有るわね もう写真を撮りまくったわ
この大雁塔は 三蔵法師がインドから持ち帰った経典を 保管する
為に建てられたらしいの
657部の貴重な経典を・・・ね
最初は10階建てだったらしいけど 戦乱で上の三階部分が失われた
んですって
今では 修繕されて七階建てに
唐の時代の そのままなんですって