大雨の 傷跡無残 岩肌の
崩れ落ちる 跡生々し
梓川 流れの先に 河童橋
見上げる彼方 焼岳聳ゆ
足入れて 凍るが如く 冷たくて
一分持たぬ 梓の流れ
疲れしが スーッと取れる 気持ち良さ
梓の流れ 元気回復
上高地 いつも素通り してばかり
今回こそは 隅から隅を
大雨の 傷跡無残 岩肌の
崩れ落ちる 跡生々し
梓川 流れの先に 河童橋
見上げる彼方 焼岳聳ゆ
足入れて 凍るが如く 冷たくて
一分持たぬ 梓の流れ
疲れしが スーッと取れる 気持ち良さ
梓の流れ 元気回復
上高地 いつも素通り してばかり
今回こそは 隅から隅を
愕然と その差に驚く 後になり
酔いて思いし 醒めて思いし
逝かれても 好きな君よ 今宵又
面影浮かべ グラス重ねる
秋夜長 何かに飢えて 時過ぐる
そは何かとも 解らず儘に
秋の夜 更け行くままに 身を任せ
静寂に独り 想いに沈む
最適の 陽気は秋 身体をば
伸び伸び伸ばし 気分爽快
洗濯機 フル回転で 廻りおる
泊まりし孫ら 帰りて後は
泊まる者 冬まで無きと 仕舞いおる
お日様匂い 沁み込む布団
何もかも スケジュール 熟せずに
中途半端 これ夏バテか
冷たさも 物ともせずに 泳ぎおる
梓の川の 鴨愛らしき
上高地 寒きと思い 長袖で
正解なりし 今日の陽気
二者択一(1)
人生とは
絶えず 今か先かの択一ゲーム
今とるか 後とるか
今日の幸せか 明日の幸せか
今とれば 明日の楽しみ無く
明日とれば 今日の楽しみない
人生 迷い迷いて80年
先追い人生 選んでみたが
うつつみも 有りしかと 悔みもする
先追い人生 夢追い人生
楽しみは 後にと
我慢我慢の人生を
送りし今となってみて
後悔無きにしも非ず
後で後でと思いしが
今となっては叶わぬ事もある
その日その日を楽しむは
この世の人生バラ色かも
そんな人生横目にしながら
ひたすら先に夢託し
ひたすら先に楽しみ残す
どちらの人生良かりしか
今になっては分からねど
極楽浄土が この世なら
今が限りの楽しみを
楽しみ尽くすが人生か
後 先の考え無きは
この上無きの幸せか
明日は明日の風が吹く
そんな極楽とんぼになりたいが
やはり わしには出来ぬ事
極楽浄土は あの世でと
そうまで言わぬが この世でも
上高地 今日の天気 如何かと
予報見較べ 服装選ぶ
早々と 朝餉のしたく 調えて
孫起き来るを 今か今かと
密葬と 聞きては行くも 叶わずや
いつ伺うか 思いあぐねる
玉の汗 身体伝わる 滝のよう
ちょっとだけの 動きのはずが
去りて後 後片付けの ひと仕事
娘親子の 泊まりし後は
多き事 覚えきれぬは 花の名よ
とてもじゃない 我が頭には
あまりにも 種類の数 多すぎて
とてもじゃない 覚えるのには
朝からの 陽射し眩しく 戦くは
午後の外出 茹だる暑さに
風も無く 陽射しギラギラ 包囲さる
外の暑さに 戦き疎む
台風の 通りし後の 静けさよ
孫たち去りて 手持ち無沙汰に
忙しや 娘一家の 来訪で
朝から支度 汗拭く間無し
なぜ来ぬと 思いし謎の 今解ける
娘の婿の 祖母無くなりて
明日の朝 如何な献立 作りしか
娘一家の 好み思いて
洋か和か ͡好み思いて 朝餉をば
娘一家の メニュー描く
何でまた 事の発生 次々と
起こりて直し 又起きるのは
目覚めては 白む道後に 身を置きて
続く旅路の 今日を思う
寝覚めては 湯上り一杯 そのつもり
気が付きみれば 道後白むる
埋もれる 過去の歴史の 偉大さに
先人たちの 胆力知る
歴史さえ 埋もれ行くや 偉大なる
過去の遺物も 自然に帰る
マチュピチュ インカならぬ 東洋の
天空聳える 幻の都市
風情あり 雰囲気漂う 道後には
趣添えて 市電も走る
窓開けて 夜風楽しむ 風呂上り
道後の街は 静かに眠る
寝静まる 松山の街 動くもの
何ひとつ無し 瞬きさへも
信号の 点滅のみが 目に入る
灯る明かりは 闇に停止す
露天風呂 満天の星 見上げつつ
今日の旅に 思い巡らす
街並みに 新しき有り 古湯の地
旅情癒す 道後の夜
たっぷりと 道後の湯に 身を沈め
暫し放心 幸せ気分
道後の湯 ゆったり浸る 幸せに
時を忘れて 心癒せり
道後の湯 時を忘れて 癒しおる
全てが空に 心無にして
松山の 坊ちゃん気分 満喫し
道後の湯上り 城を眺むる
目指す先 四国は道後 まっしぐら
まだまだ先と 高速飛ばす
名神も 久方ぶりに 通り抜け
一路大阪 淡路・四国へ
ひたすらに 走り続けるは 南西に
四国縦断 徳島・道後
四国をば 鳴門・徳島 駆け抜けて
着きし松山 道後温泉
風情あり 温泉街の 店店に
らしさ漂う 雰囲気楽し
まだまだと 思いし備品 いつの間に
何処か故障 我が身と同じ
きて浮かぶは ボートなり
浮かぶイメージ 競艇場
新居浜の 工業地帯 成程と
街並み流石 都市の発展
新居浜に 川重有り 言いたげに
港内狭し 威容誇れり
見紛うは コンビナートと 川之江の
製紙の街の 工場群
副作用 何とか止めな 後怖い
量減らして 対処しよか
全部止め それも怖いよ 悪化する
怖さ知る故 二の舞だけは
副作用 我が身知る故 避けたしが
医者の見立て 違いで迷う
決めかねる 医者の見立て 従うか
我が見解か 使用薬にて
出て見れば やはりと思う 副作用
止めれば怖し 症状が
面倒な 皮むき苦手 なれど この
すらすら剥ける 桃もあるとは
パイナップル 何時が味ごろ 分かりかね
切りては何時も 期待はずれで
果物の 食べごろ分からず 失敗す
いつもいつもの 後悔残り
駄目な舌 味音痴には 呆れ果て
質より量で 腹納得す
甘さ好き 甘き物なら 目細める
酒のツマにも 嫌うこと無し
時経れば 季語も虚ろに なりゆきて
移ろう季節 季語も新たに
ゴールまで 一か月切り 見えてくる
サア飾るべし 有終の美
何事も 程々宜し すべらくは
程々に無し 程々に終え
いつの間に 陽射しに温もり 求めては
窓辺に寄りて 寒さ眺むる
陽射し入る 小部屋の中は 春模様
頭の中は 四季桜咲く