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401(k) inquiry フォト付401(k)の百聞は一見に如かず-8

2010年02月17日 | 確定拠出年金
③HewlettーPackard Company(HP)
・HPでは、401(k)の従業員拠出を増やすため、1993年にプロフィット・シェアリ
 ングを廃止してマッチング増にまわしました。
・HPの401(k)の従業員数は58,900人、55億ドル。確定給付は57,000  人、37億ドル。
・HPの年金制度の管理は

●401(k)
体制維持  トレジャリー社(日本の信託銀行の幹事業務?)
記録管理  フィデリティ社
社内管理者 3~4人+法律専門家


●確定給付
体制維持  トレジャリー社(日本の信託銀行の幹事業務?)
社内管理者 6~7人+法律専門家



・記録管理のフィデリティ社に対して報酬は支払っていません。資産の中で賄っています。
・401(k)は入社即自動加入(98%)で、本人拠出3%、マッチングが3%。
・コミュニケーションは年金制度概要書と制度変更書、資産運用案内書で行い、エデュケー
 ションは投資とは何ぞや? と、投資の組成のためのモデルツールを提供(教室とWe
 b.あり)。投資のアドバイスは一切外部業者に委託し会社は関係しません。
・HPのweb上にフィデリティへのリンクがあり、つながります。
・投資教育は21時間に及ぶワークショップ・プログラムが外部業者によって用意されてい
 ます。
・教育プロバイダーとして、ルース社(1回5千ドル×年100回として50万ドル)、フ
 ィデリティ社(無料)、タワーズ・ペリン社(1回7千ドル×年50回として35万ド  ル)を使い、HPにカストマイザーさせています。この費用はHP本社が負担するのでは なく、各サイトが支払っています。
・日本のPLPやライフプランセミナーは、もつと専門的にクオリティを上げなければ、4
 01(k)の教育手法が入ってきたとき生き残れないでしょう。アカデミックさがまったく
 不足していると思われるのですが。
・16ファンドを提供。人気の高いファンドは7大企業株、フィデリティのマゼラン・ファ
 ンド、それにHPストック。
・株式に高い人気があるのは、持株を以前から推奨していたこと、非課税を強調(老後資金
 へのマインド変換に成功)していること、2年以上在籍すると2株に1株付けるインセン
 ティブ・プランを実施していることなどによります。中間管理職以上にはストック・オプ
 ションもあります。
・HPの平均年収は5万ドルから5.5万ドル。退職前の60%(3万ドル)を目標に年金
 制度を組立ています。

401(k) 20%
DB 15%
社会保障 25%
計 60%

・5万ドル(120円で円換算すると、600万円)で、充分豊かな生活が出来ています。
税金・公共料金・土地の価格・物価等々の低廉がそれを可能にし、10年来賃金上昇を
招かず国際競争力を高めています。デルのコンピューターが10万円を切り、本邦メーカ
ーのそれが30万円という現実になっています。
・政府と労働組合に口を出させないで、企業と従業員とで自分たちで豊かな生活を作り出し ますというコンセンサスが成立しているようです。労働組合員(職種別)は会社の中では スモーラーで相手にされていません。
・PBOを下げたいというマイナス指向のモチベーションはありません。むしろ逆に、従業
 員の老後資金を如何に増大させるかが経営のセンスであり、そういうセンスを持ち合わせ
 ない者は淘汰される厳しい現実があります。
・日本の経営者に近いゼネラリストが国際会計基準導入に伴う未積立のPBO回避策と厚生 年金基金の積立不足解消策として日本版401(k)導入を役員に進言しているとすれば、 ゼネラリストは大きな誤りを犯すことになります。経営者も又、不幸な事態を自ら招くこ とになります。問題の核心が違うのです。



こういう展示の背景は何?

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