最近テレビで話題になってることといえば鋼製橋梁の談合事件です。
なかなか「むぅ~」と唸ってしまう事件ですな。
ゼネコン勤務の立場としては、すんなりとテレビのコメンテーターの言うこと鵜呑みには出来んわけですよ。
つうわけで、ちょこっとこの場で差し支えのない程度にネタばらし。
はっきり言って談合なんて発注者サイドの連中を全員クビにして、発注の方法を性能発注にすれば解決します。
テレビではコメンテーターと政治家が、
「国民の血税だから無駄に出来ない」
「談合は必要悪。ダンピングのように安値受注で手抜き工事してもいいのか」
とか、全く以て論点ズレズレであきれてしまう議論(になってないが)を繰り返してます。
まず「国民の血税」云々ですが、公共事業には雇用問題解決の一面も担ってるわけですよ。
よその業種でリストラされた人たちってぇのは、専門バカに近い状態ですから同じ業界の同じ職種なら能力を発揮できるんですけど、そんなトコに再就職できるならそもそもリストラにはなりません。
ですから再就職するにしても全く異業種にならざるを得ないわけですが、新卒で採用するのと訳が違い、教育してる暇も金もないわけですよ。
建設業には当然専門的な知識や技能を有する人も必要ですが、必ずしも必要ってわけでもありません。
単純肉体労働だけで十分戦力になる職場も多いんです。
日本の労働人口の約1割が建設業なのはそう言う理由なんですよ。
ただ金額が金額だけに局地的視野しか持たない自称"知識人"とか自称"ジャーナリスト"なんかが「さほど必要なものでもない構造物を作って巨額な資金を無駄に浪費してる」とかテレビなんかで言うからアホな国民が鵜呑みにして「公共事業減らせ」とかいうわけですよ。
公共事業減らすより、国会で居眠りしてる議員の給料カットした方が削減効果絶大ですよ。
次に「安く受注して手抜き」云々ですが、我々は技術者。
自分の利益にもならないのに手なんて抜きません。
手を抜いて何年かあとに事故でも発生したらそれこそ責任問題やら賠償やらでケチったお金の何千、何万倍という損失が生じます。
事故一つあったら発注者から何ヶ月も指名停止食らっちまうんですよ。
そんなアホなこと誰がしますか。
たとえばA、B、それぞれ10億円の工事を2件受注したとします。
受注当初の見積もりでA工事は5%の赤字、B工事は5%の黒字が見込まれます。
お馬鹿な政治家はこのA工事で手抜きが行われたらどうすんだ?とかいってるわけですが、我々からしてみると、A工事を5%の黒字にするよりB工事を15%の黒字にするほうが遙かに簡単です。
これは何でかってぇと見積する人の心構えの問題だったりします。
我々の仕事は「たとえ赤字でもやらなきゃならない時がある」んですよ。
そうすると、赤字工事はなるべく赤にならないようにカツカツの見積しちゃうわけですが、ハナっから黒字の現場は見積にも余裕があるんですよ。
ですから我々はA工事に関しては±0%で手打ち、B工事で15%儲ければ利益ゼロ→+15%に改善で万々歳って考えるわけですね。
机上の空論並べ立てる人たちはこの理論がわからないらしいです。
ゼネコンは1現場しか受注しないと思ってるんでしょうか?
なかなか「むぅ~」と唸ってしまう事件ですな。
ゼネコン勤務の立場としては、すんなりとテレビのコメンテーターの言うこと鵜呑みには出来んわけですよ。
つうわけで、ちょこっとこの場で差し支えのない程度にネタばらし。
はっきり言って談合なんて発注者サイドの連中を全員クビにして、発注の方法を性能発注にすれば解決します。
テレビではコメンテーターと政治家が、
「国民の血税だから無駄に出来ない」
「談合は必要悪。ダンピングのように安値受注で手抜き工事してもいいのか」
とか、全く以て論点ズレズレであきれてしまう議論(になってないが)を繰り返してます。
まず「国民の血税」云々ですが、公共事業には雇用問題解決の一面も担ってるわけですよ。
よその業種でリストラされた人たちってぇのは、専門バカに近い状態ですから同じ業界の同じ職種なら能力を発揮できるんですけど、そんなトコに再就職できるならそもそもリストラにはなりません。
ですから再就職するにしても全く異業種にならざるを得ないわけですが、新卒で採用するのと訳が違い、教育してる暇も金もないわけですよ。
建設業には当然専門的な知識や技能を有する人も必要ですが、必ずしも必要ってわけでもありません。
単純肉体労働だけで十分戦力になる職場も多いんです。
日本の労働人口の約1割が建設業なのはそう言う理由なんですよ。
ただ金額が金額だけに局地的視野しか持たない自称"知識人"とか自称"ジャーナリスト"なんかが「さほど必要なものでもない構造物を作って巨額な資金を無駄に浪費してる」とかテレビなんかで言うからアホな国民が鵜呑みにして「公共事業減らせ」とかいうわけですよ。
公共事業減らすより、国会で居眠りしてる議員の給料カットした方が削減効果絶大ですよ。
次に「安く受注して手抜き」云々ですが、我々は技術者。
自分の利益にもならないのに手なんて抜きません。
手を抜いて何年かあとに事故でも発生したらそれこそ責任問題やら賠償やらでケチったお金の何千、何万倍という損失が生じます。
事故一つあったら発注者から何ヶ月も指名停止食らっちまうんですよ。
そんなアホなこと誰がしますか。
たとえばA、B、それぞれ10億円の工事を2件受注したとします。
受注当初の見積もりでA工事は5%の赤字、B工事は5%の黒字が見込まれます。
お馬鹿な政治家はこのA工事で手抜きが行われたらどうすんだ?とかいってるわけですが、我々からしてみると、A工事を5%の黒字にするよりB工事を15%の黒字にするほうが遙かに簡単です。
これは何でかってぇと見積する人の心構えの問題だったりします。
我々の仕事は「たとえ赤字でもやらなきゃならない時がある」んですよ。
そうすると、赤字工事はなるべく赤にならないようにカツカツの見積しちゃうわけですが、ハナっから黒字の現場は見積にも余裕があるんですよ。
ですから我々はA工事に関しては±0%で手打ち、B工事で15%儲ければ利益ゼロ→+15%に改善で万々歳って考えるわけですね。
机上の空論並べ立てる人たちはこの理論がわからないらしいです。
ゼネコンは1現場しか受注しないと思ってるんでしょうか?
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