100万円は100万円

ユーチューバー・ヒカキン氏がネットで西日本豪雨支援を呼びかけ。
芸能人や著名人がこうした呼びかけをすることには「売名行為」とか「自己満足」とか「偽善」とか色々批判もあるけれど、個人的には「ノブレス・オブリージュ」なので良いのではないかと思う。
ノブレス・オブリージュとは直訳すれば「高貴さは強制する」で、いったいなにを強制するかっていうと「義務の遂行」。
簡単に言えば「持つ者は持たざる者へ」ってことで、特権とか財力とか、なにがしかに恵まれてる人はそれを持たざる人々に提供することでその代償に名声を得る、つまりはそれが「高貴さ」って事なんだよっつーお話。
「施してやったんだから感謝しろ」では高貴な立ち振る舞いではないよっつーことだな。
現代社会においても生活保護やらの社会保障は働いて稼げる人が税金を納め、その税金で障害者やら生活困難者やらの面倒を見るシステムになってるのも、納税者が「俺らの税金で食わせて貰ってるくせに」とか言うのは品性の欠片もないので「ノブレス・オブリージュ」の精神で高貴に立ち振る舞っていただきたいものですな。
ヒカキン氏は自分の出した100万円より1万人が100円ずつ出した方がパワーがあるなんて言ってるが、1人で全額出そうが1万人で集めようが「100万円」は「100万円」の価値でしかないので、どっちが上とか下とかないんだよ。
ユーチューバーとしての影響力を利用して支援を呼びかけてファンから募金を集めることと、金持ってるヒカキン氏がいっぱい寄付することは両立するし比較するべきことではない。
クレーマーに近い「ご意見」なんて相手しないで堂々としとけ。
あと、なんでもかんでも「不謹慎だ自粛しろ」っていうバカも無視していいよ。
縁もゆかりもない他人が死のうが苦しんでようが、自分から係わりに行かなければ全く以て自分の人生には何の影響もないわけで、それこそペットが熱中症で死んだりしないように注意でもしとけっつー話で、被災者を慮ってエアコン自粛とかなんじゃそりゃ。
世界中至る所で災害や飢饉が起こってるのにどういう理由で自粛に関しては日本という線引きをするのかね。
アフリカだろうが中東だろうが日本国内だろうが親戚縁者じゃなければ人間も動物も植物も同レベル、寧ろペットや家庭菜園のほうが優先順位が高いじゃないか。
日照りが続いたら、アフリカに水は送らないけど家庭菜園には水道の水蒔くんだろ？
それとも不謹慎厨は干ばつに苦しむアフリカの植物を慮って断食すんのか？