子供のころ鉱山の社宅に住んでいました。鉱山だから街から離れた山の中です。
スーパーマーケットもなければ喫茶店もない。映画館もなければパチンコ店などもってのほか。
鉱山の購買部というのがあって、そこで生活必需品と食料品が販売されていました。
また娯楽施設に近いものとして鉱山の講堂が解放されており、毎週土曜日の夕映画が上映されておりました。
映画の待ち時間に流されていたのが当時の人気歌手による人気歌謡曲。春日八郎、美空ひばり、三橋美智也、島倉千代子、三波春夫などです。
毎週毎週飽きることもなく、これらの歌手のヒット曲が流されておりました。
これらの歌が私の頭に心に甦ったのは、私が四十才台になってからです。強烈ななつかしさとともに私の心の歌となってゆきました。
なかでも三橋美智也の高くて伸びのある歌声が大好きで、特に「古城」「武田節」などよく口ずさみました。
好きな昭和の名曲といえば、このへんでしょうか。