開催日:2011年2月20日
参加人数:55人(タンデム5組)
天候:くもり / ところにより雨
気温:9度(日本気象協会発表値)
ツーリングの2日前、2月18日は二十四節気のひとつ、雨水でした。立春を過ぎて空から降ってくるものが雪から雨に変わる頃、なんですって。ここ1週間程は気温が2桁に届く日も多く、春の気配が感じられましたね。予報ではツーリング当日のお天気も、まずまずで暖かくなると言っていたのですが…
出発時刻、8時半の空は、どんよりと雲多め。「ところによりにわか雨あり」というラジオを聞きながら、京葉道 幕張PAをあとに、館山道 市原SAに向かいます。
第2集合場所の市原SAで全員がそろいました。今日の参加人数は55人。そのうち、タンデムが5組、女性ソロライダーが5人、初参加が1人と、人数も去ることながら、多彩な顔ぶれでにぎやかです。
今日のツーリングリーダーは、ベテランのYさん。走る姿はどっしりとしていて、漂う風格が違います。「そこのけ そこのけ チバチャプがとおる」と、グイグイ、でもキメ細やかな指示で隊列を引っ張ってくれます。ん~、いぶし銀。
市原SAを出発して、一路館山に向かいます。南下するほどに雲は厚くなり、木更津付近では小雨がパラリ。切り立つ山々、適度なワインディング、連続するトンネルと、館山道は変化に富んでいて走るのが楽しいですね。
富浦I.C.を降り小休止。甘~いイチゴまでもうひと息ですよ。館山市街に入る手前には、椰子の並木がありました。菜の花も咲いていて、画になります。
どうですか。素敵でしょう。まるでH.O.G.会報誌の表紙みたい(!?)
椰子並木を抜けて、館山いちご狩りセンターに着きました。安房地方の農家が栽培するいちごは、1960年以来毎年、皇室に献上されているのだそうです。農家が収穫した1,600粒のいちごの中から色・形のよいものを450粒を選び、おさめるのだとか。その選果式はいちご狩りセンターのあるここ、JA安房館野支店でおこなわれます。今日はみなさん自らの目で選び、お口におさめていただきましょう
いや~甘いです。実が大きいと味が薄いと思いきや、大ぶりのいちごでも味が濃く、甘みも強いです。あまり酸っぱくないので男性陣もたくさん食べられましたね。「お昼ごはんの分のおなかを空けておかないとな」なんて声も聞こえました。
食前のデザートを済ませて、千葉県の突端を走り、昼食処を目指します。海の向こうには、昨年2月の定例ツーリングで行った三浦半島がうっすらと見えています。
40分程で野島崎に着きました。お昼ごはんは、小さな漁港のすぐそばにある、いそやさんでいただきます。
民宿を思わせるひなびた食堂で、プッリプリのお刺身をいただきます。
おなかをいっぱいにして外に出てみると、雨! 足早に灯台に移動して、記念撮影です。
関東の最南端、野島崎。お天気がよければ伊豆諸島の大島、利島が見えるいいロケーションです。あいにくの雨。カッパを着込んで、出発します。
カッパを着ると雨がやみ、カッパを脱ぐと雨が降る。2輪車乗りにはそんなジンクスがついてまわりますが、野島崎をあとにしてほどなく、雨はあがり、路面も乾いてきました。千倉から山を越える道に入ります。途中、『酪農の里』で休憩です。
『酪農の里』がある南房総市大井地区の丘陵地帯では江戸時代、将軍家に献上する乳製品を採る白牛(はくぎゅう)を飼育していたそうで、これに端を発して酪農が盛んになったことから、この一帯を日本酪農発祥の地として酪農の里、と呼ぶそうです。
このあとは、房総の山々を駆け抜けて、館山道 市原SAで解散です。今年はじめての300km超の長距離ツーリングはいかがでしたか。いちご、お刺身、ソフトクリームと、走るほかにも楽しみがいっぱいでした。
3月の定例ツーリングは、袋田の滝(茨城県大子町)方面を予定しています。いまよりももっと暖かくなっている頃ですね。春の日差し、においを感じながら走りましょう。たくさんのご参加をお待ちしております。
Photo by Djangoえび / 十兵衛
Text by 十兵衛