’きんの’は、目覚めた巨木の傍で夕暮れを迎え、呆然としていました。
あの、’多厳の滝’の出来事は、全て、幻想、、、?そして、巨木の洞は何処に、、。
そんな事を思いながら、「お婆さんは、大丈夫だろうか、、」と、呟きました。
これから、どうすれば良いのか判らなくなり、取り敢えず腹が減っては、動けない
と、オニギリを食べようとしましたが、手を滑らせ下に落とすと、転がり出しました。
オニギリ、コロリン、スッコロリン、、、。
すると突然、巨木に洞が現れ、一瞬にオニギリを吸い込むのと同時に、
’きんの’も、’鉄の斧’と転がる様に、吸い込まれてしまいました。
’きんの’も、コロリン、スッコロリン、、、。
つづく。