。。ぽぽしゃんの夢見るDonko列車。。

大好きをゆったりまったり楽しんで
のんびりのほほ~んと語っていきたいなぁ~

千種姫

2018年01月11日 | SAKURA特急
劇団若獅子結成三十周年<新国劇百年>記念公演
「夢の澤正―百年の名場面―」 大阪バージョン  /  国立文楽劇場小ホール( 1/5 ~ 1/8  


1月7日(
日)12:00~ 
 第一部からのつづきです~

第二部「白野弁十郎 ―大詰 尼寺の場―」

 出演者 /  笠原 章・浦川 ともみ・渡辺 凜賀
               桜花 昇ぼる・渋谷 天笑・立川 修也・新島 愛一朗・山崎 永莉・津田 美子


『白野弁十郎』とは、フランス戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』の日本版です。
この映画版をYouTubeで見ることができるのですが、悲しいかな字幕がない^^;
となると、こちらが理解しやすく^^ちょーど ③ が「大詰 尼寺の場」の場面になります。
 講談(神田陽司)『白野弁十郎の生涯 ① ~ ③ 』

この作品は、新国劇創設者の澤田正二郎が1926年1月に邦楽座で『白野弁十郎』として初演。その後、弟子の島田正吾が一人芝居の形を新国劇で作りあげ、亡くなる98歳まで『白野 シラノ』を演じ続けた。そして、緒形拳(新国劇出身)が島田の三回忌追善興行として2006年10月にシアターコクーンでこの一人芝居を演じている。

新国劇の伝統を受け継いで結成30周年になる劇団若獅子ですが、結成25周年記念公演として2012年に俳優座劇場(5月28日~6月3日)で『白野弁十郎』を公演している。この時、前進座の女形俳優の河原崎 國太郎が千種姫を演じている。

このように、早稲田大学出身の学士俳優澤田正二郎によって、1917年に東京・新富座で新国劇の旗揚げ公演を行って100年。今回の『夢の澤正―百年の名場面―』はその東京の早稲田小劇場どらま館で昨年2017年4月に公演された。

東京公演『夢の澤正―百年の名場面―』 ( 2017年4月14日~18日 )
  出演者 / 笠原章  山本みどり  若林哲行 
               三崎由記子  松沼進次郎  松沢英明  久米田彩  川嶋惠  柴田江己  柴田吏佳

                         ~~~~~~~~~~~~~~
 
さて、恋しい想い人を戦争で亡くして尼寺で仏に仕える身となったこの千種姫役・・・

おもしろいことに、前作では女形とはいえ男性が千種姫役を演じ、今回は元歌劇団男役であった桜花さんが千種を演じている^^; (東京は生粋の女優さんのようですが・・)じゃ、大正15年の初演作は~^^???

そんなことはどうでもいいのでしょうが、遠い昔を掘り起こしてみても、こんなにしおらしい女性を演じている桜花さんの姿をみるのは初めてのことでしたので、本当にあの桜花昇ぼるさんなのだろうかとその横顔をまじまじ見つめた。しかし、どこからどうみても^^;支えてあげたくなるようなひ弱な可愛らしい女性のようでしたが、あの紫紺の衣の下には強靭な筋金を隠し持っていた?かもしれません・・・ネッ^^;;;

だって、いつも壁に立ち向かう心根の強い役でづっと突き進んできた彼女ですから~^^; 鎧を脱ぎ捨てるようにそう簡単に変われるものでもないのです。今は内面から少しづつ女性の自分を意識しながら魅せることが出来るようになればいいんじゃないのかなぁ~って、急き立てる自分にもしかと言い聞かせながら見てたのですが(笑)
 
一方、その素顔からも大きな包容力を感じられる笠原章さんですが、第一部の舞台で魅了された四役とはまた違った魅力を白野弁十郎で投げかけてくれるんですよね~^^
 
ぎゅーーーーーーーーっと、全身に燃えたぎる紅い鮮血の恋心の炎を固く絞りだし燃やし尽くように命の灯を消して去っていく様には、流れ落ちる自分の感情を抑えることができず、思いのまま舞台にからだを委ねてしまっていたような感じでした。
 
終わって気がつけば、この身は幸せいっぱいに満たされていて^^; 何だったんだろう? 夢のようなひとときが駆け抜けていったのでした。
 
 
最後に、舞台奥でづっと見守ってくれていた澤正五演目「国定忠治」「月形半平太」「沓掛時次郎」「大菩薩峠」 「白野弁十郎」の写真を光がひとつひとつ照らし出していきます。そして、新国劇創始者の澤田正二郎先生のお写真にもライトが当たり眼鏡がキラッと輝いたようにも見えて、あんまし晴れがましいのはお好きではないのでしょうか^^ナンて・・・(^笑^;;;)。
 
ここで私、なんてゆうか^^感動のうっぷんが溜まっていたもので、ライトが照らし出すお写真に向かってパチパチとひとり拍手を贈ってしまった。もちろん、澤田先生にはひと際大きく大拍手^^v(こんでスッキリ爽やか!)
 
笠原 章様、そして「夢の澤正」共演の皆様、ありがとうございます。また御縁がありましたら~♪
 
千秋楽を終えてブログに覗かせていた桜花さんの笑顔は、まるで茹で卵の殻がむけたように艶やかで、お写真とはいえ私そんな笑顔は初めてみせてもらってとても嬉しく思いました。ありがとうございます^^v
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「夢の澤正 ー百年の名場面ー」 | トップ | 19年目のブルームーン »

コメントを投稿