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パラボリックその2

2008年04月15日 08時03分05秒 | Weblog
                 クィーンズクリフのプール

パラボリックの続きの話
サーフィンて岸にむかって真っすぐ棒乗りじゃなければ
左右どちらかに進むじゃない

そしてあらゆる技はターンから入るんだよね
ターンそのものがテクニックだったりする
カービング、カットバック、リップ系その他

ほぼ全てがターンの連続な訳
ターンは必ず左右どちらかのレールが
水中にありすごい数値の水圧が加わるわけ

その時にボードはしなっているんだけど
ズバリ言うとパラボリックはセンターストリンガーの
ボードよりねじれる訳
ツイスト現象だ

そりゃそうでしょ
通常テール幅が34~36㎝位で
ストリンガーまで半分の17、8㎝ぐらいで
パラボリックだとレールから3㎝にストリンガーが
入っていると仮定して30㎝位がストリンガーがない訳
ワイドに至っては進行方向に向かって40㎝以上の幅が
水圧によってしなりやすい状況になる

センターストリンガーのボードは何十年という
レベルで乗りやすいしなりを研究開発してきた訳
分かりやすく言うとロングのブランクスは
だから1㎝前後あるんだけどね

閉鎖したクラークフォームは発泡技術の良さや
ブランクスの種類その他いくつか良さもあったが
そのしなり具合の良さで世界中津々浦々に
ブランクスを提供していた
(ストリンガーにする木も数種類あるが)

一見、丈夫そうに見えるパラボリックだが
ほぼボードのセンターラインに両足がスタンスをとるため
ボードが凹みやすくもなる

通常ブランクスは釜で発泡させて取り出してセンターで
真っ二つに切りストリンガーの木を挟み
糊をつけて両サイドから固定してできあがるが
放物線に左右切ってストリンガーを入れるんじゃ
そのコストは高くなる

我々シェーパーの手に入るのも高くなるが
ユーザーには1~2万ぐらい高くなる
削りずらいのも確かで
だれがどこにそのメリットを見い出せるかが
今後、問われていくんだろう

見解としてはパラボリック独特のしなりをどう
ライディングに生かせるか
この辺かな

と言いつつも
これまでの話はPU(ポリウレタン)ブランクスの話

EPS(発泡スチロール)ボードでは
性質上、エポキシ樹脂を使うんだけど
また見解が異なってくるのね

あ~ 長い 長い

今後も研究は重ねていくが・・・

EPSその他またの機会にするわ