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1枚の戸に込める思い

Satosato_003
sato*sato : リビングに入る引戸 】



部屋に入る戸を引戸にする事が多いです。
特にリビングに入る戸は、ほぼ引戸にします。
しかも、ガラスが大きく入っているガラス戸です。

どうしてドアじゃなくて引戸なのか・・・
というと、
ドアというのは、開いてもそこに存在します。
バタンっと開かないようにとか、気遣いもあります。
もちろんドアのかっこよさってありますし、
ドアにしたほうがいい場所もあります。
でも、やはり、ドアというものは
区切るもの
です。
向うからこちらに入る・・・
こちらから向うに出ていく・・・
そうゆう「動作」 というか 「流れ」 が発生します。

「引戸だって同じじゃない?」

確かにそうです。
ただ、引戸は
「 あけておいてもいい 」 という感覚があります。
その時の存在感は、あまりありません。
ないというか、できるだけそうゆうふうになるようにします。
できるならば、壁の中に引き込んで見えなくしたいですが
ケースバイケースです。
あまり存在を感じないようにするための方法の一つが
ガラス戸にする事。。

戸は、壁の一部として考え、出入りのためにどうしても必要なものですが・・

ガラス戸の引戸の場合、最低限必要な
「 空気を仕切るもの 」 であって
壁の一部という考えではありません。

 ・ 人の行動をじゃませず
 ・ 部屋の広がり感を感じさせ
 ・ 部屋に明るさをとり込む

そうゆうものであって欲しいと考えています。

それを突き詰めれば、1枚のガラスのみの戸にすればいいのですが、、
そうゆう機能本意に行ってしまいたくありません。

あまり存在感を出したくないと思っても
必ず人の手が触れるものですし
目に触れるものです。

ふと目が行った時に

「 柔らかく温かいもの 」

でありたいと思います。

 


それは・・ 戸に限らず
建物のどの部分にもそんなものを求めている気がします。
単に物体ではなく
どこか人格的なモノのように考えているというか・・・。


**

以前は、木の枠とガラスのみ戸 にしていたんですが
だんだんと、そこに 桟(さん)が入るようになりました。

写真は sato*sato の リビングに入る引戸です。
年末に見ていただいたご夫婦も気に入ってくださいました。

ダイニングテーブルには、元々使われていた ペンダント PH5 を付ける事になっていましたから、どこか北欧的な雰囲気をイメージしていました。


奥様が 「 ガラスに映るこのランプがキレイなの 」 と言われます。

本来の戸の機能とは関係ない部分で うれしい事を発見する・・・

そうゆう事が、、 暮しを楽しむ 事でもあります。
 


 
◆今日も読んでいただきましてありがとうございました。

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