先日の LWH003・立川の家 の見学会での事。
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LWH003 見学
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この窓の写真を撮ろうとしていたら、参加された男の子に
「なんで窓の写真撮るの?」
と聞かれ、ちょっと戸惑ってしまいました。
「この窓がカッコイイから・・・」
なんて、適当な答えをしてしまい、、
ちょっと反省。。
でも、うそでもないんです。
この窓の名前は、、、”ぼぉ~っとするための窓”・・・
いや、そうゆう名前を付けたわけじゃないんですが
そうゆう目的で作ったのは確かです。
部屋のこの面を見ると・・・
窓の位置が低いのがわかりますね。
窓のそばに、イスやソファーを置いて、そこに座って
ぼぉ~っとして窓から外を眺めていたら
幸せなひと時だな~
と思って考えました。
「 えっ、そんな理由! 」
って驚かれてしまうかもしれないですね。
一応、施主のTさんにも、了解してもらったので、出来ているわけですが・・・
そうゆう 『 ぼぉ~っとする時間 』 って
私は大事だと思うんです。
はやりの ” 瞑想 ” じゃなくても
ぼぉ~っとするだけって、幸せな時間で、
ちょっと心が楽になると思うんですが・・・・
どうですか?
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一応、こんな理由であれ、この窓を作った理由があります。
家を設計するのに、様々な事を考えています。
施主の暮しやすさ、行動のしやすさ、
そこにいる時の気持ち、
光の入り方、外の景色の見え方、
などなど、、、、
私は何かを決める理由として
ひとの行動 と 気持ち(感情) を考えている事が多いです。
その上で、見た目や空間としての形や姿の良さも考えます。
ただ、正直に言えば
それがでてくるのは ・・ なんとなく
ではあります。
でも、諸々の事を考え、頭の中がごちゃごちゃになった中から出て来る
” なんとなく ” ですから
まったく根拠もなくて出て来たもんではありません。
理由は後付けになるとしても、
結果として、その理由があったからこそ
でてきたものだと思っています。
だから
「 ここは遊びで・・・ 」 なんて説明している人は
設計者、デザイナー としては
信じられない人です。