【築約50年・木造住宅リノベーション・生田の家】
新しいサッシ取付も終わり、外壁面断熱材取付が進んでいます。
断熱材は、高性能グラスウール16k。その上に防湿シートを張っています。
通常私は、室内面には、壁内の湿気が出入りできるよう『可変透湿シート』を使います。
外壁側でも透湿がコントロールできるなら、です。
この家は、古いので、外壁は、木の下地に防水シートを張りモルタル仕上げです。外壁での透湿はしません。理論的には。
また、写真右側は隣家がありますが、その距離は20cmほどしかなく、外壁はサイディング。こちらは逆に外の空気が出入りする可能性が大です。
この二つの状況から、外壁に室内の湿気が入らないようにする事にしました。古い家を外壁残して改修する場合、完璧にはできない事は承知していますが、外壁を直す事ができない以上、それしかないのです。
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ちなみに、壁には石膏ボードを張りその上にクロス貼りです。
「それだけで湿気は壁の中に入らないのでは?」と思われるかもしれませんが、仕上げのレベルで気密性を作る事はできません。一般的な工事では。
なので、ボードの下にはシートが必要です。
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元の家の壁をはがした状態がこちら↓
左の窓があったところは壊し、掃きだし窓を入れました。右は勝手口のドアだったところで、そこは壁になっています。
築50年くらいの家は、壁に断熱材が入っているのは稀です。この家は、壁に、もちろん天井にも入っていませんでした。
外部の熱さ寒さは、当然室内に伝わります。夏の熱さは風でなんとかなっても、冬の寒さは、、「しんしんと」寒いわけです。
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話しは変わりますが、
ご両親が古い家に住んでいる場合、上の写真とほぼ同じなわけです。たとえ断熱材が入っていたとしても、当時は職人はその目的を理解していませんでしたから、効果がまったくありません。
そんな寒い家に、高齢の人が住むのは厳しいんです。
家全部じゃなくても、一階だけとか、LDKと寝室の関係を作りなおし、その範囲だけでもいいので、断熱の効果のある家に作り変える事を勧めてください。
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