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【昭和な家】スクラッチタイルのレトロな家

この家を20数年前にスケッチした事がある。

当時、「レトロでいい家だな」と思ったと思う。でもその時の気持ちは「これもいいね」だったかな。。

これはこれで好きだけど、こういうものを作りたいとは思っていなかった。

 

でも今は・・・

「これがいいね」って思う。

作品として何かを変えるような提案をする建築もいいと思う。ハウスメーカーの真新しい家も住む人には「夢」の実現なのだから、それもそれでいいと思う。

だけど今・・・

なんだかそういう建築に疲れを感じてしまう。見るだけで疲れるのか?って思わるだろうけど、正直、疲れるのですよ。いや、それは言葉としは正しくないかも。もう少し考えてるみると、疲れるというか 波長が合わない という感じかな。。欲してない、という感じかな。。

しっとりさが欲しい。。使われている材料に しっくりくる感じ が欲しい。。

時間を感じられるものが欲しい。。 じっくりと朽ちていくものが欲しい。。

明るくなくていい・・ むしろ影が欲しい。。

 

そんな感じなもんだから、尖ったもの、ピカピカしてるもの、が疲れるのです。

話しをこの家に戻します。

たぶんこの家は、20数年前もこんな感じだったのだろう。

いや、ずいぶんくたびれたのかもしれない。だとしても、それがしっくりくる。

自分が歳をとったから? だとしたら、それはむしろ うれしいかもしれない。

職人がガリガリやって模様をつけた、この玄関周りの壁のスクラッチタイルに、妙に心惹かれる。

風雨に耐えてきたグレーの木製ドアを、愛おしく思う。

20数年前、何を考えてこのスケッチと実測をしたのかは思い出せない。

でも、これを残した当時の自分を褒めてやりたい。

この家・・そろそろ壊されそうな気配を感じる。住人が荷物の整理を始めている。

道路ギリギリに建てられていても、古い家は、道路から玄関までのアプローチ空間も丁寧に設計している。

そんな事にも惹かれていたのは、昔も今も変わらない。

でも・・ 忘れていたな~。そんな気持ちとこのスケッチ。

 

 


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