香川県高松市でやっていた賃貸住戸のリフォームが終わった。
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昨年の今ごろにお会いしてお話しをし、12月にそのアパートに伺った。
鉄骨造3階建の賃貸アパートメント。
リフォームを考えたのは、東京よりずっと大きな1LDKの部屋。その寝室は畳の部屋だった。
施主は、「この部屋に自分は住みたくない」という感覚があってリフォームを考えられていた。
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当初のリフォーム計画は、畳をなくし洋室に変え、床は全面に無垢材をはり、玄関から丸見えになるDKにドアを作って仕切りたいというものだった。
▽工事前
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見積後、施主の事情が変わり、最低限の工事にしたいという事で、計画当初からあった、”キッチンとダイニングの間に境壁を作る事と、DKの入口のドアを作り玄関と仕切る事を実行した。
キッチンもそのまま、床のフローリングもそのまま、クロスの張り替えも最低限に。
▽計画案パース
仕切り壁に合板を張った。武骨な木の壁になった。
工事前は「ただの広いダイニングキッチン」
そこに実際に暮らすとなると、物をどう置いていいかわからない。
広いけど、「流し台もついてこれだけ広くて十分でしょ!」という賃貸業の”悪しき上から目線”の考えで作られたもの。
聞いてみたいものだ。
「あなたこの部屋でどう暮らします?うまく暮らせます?」って。
暮らすためには、手掛り が必要なんですよ。
インテリアを組み立てられる人は、その手掛りを自分で作れる(考えられる)から、うまく住みこなせる。
ではその手掛りとは何か? それは・・・
単純に言えば、壁。
キッチンの回りにはいろいろ物が出て来る。多い少ないは別にしても、それを置く場所が必要。何か家具が必要。家具が置ける壁が必要。
だから壁を作った。壁があるから住む人は悩まなくて済むでしょ!
入口ドアは、オリジナルの木製ドアを作った。
既存玄関照明のオレンジ色がドアのガラス越しにきれいに見える事を、施主は喜んでくれた。
施主・・つまり大家さんがうれしい!と思う部屋なら、住む人だってうれしいはず・・いや、そういう感覚を持てる人が住んでくれればいい。
ここに住むの、楽しいですよ。暮らしを楽しめる部屋になりました。
賃貸だって住む人にとっては 「うち」つまり「我が家」なんだから、そう思ってもらえる部屋にする事が大切だと思うのです。
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今回のリフォームでわかったのは、合板フローリングにクロス張りのごく普通の部屋でも、ちゃんと考えて、本物のドアや本物の壁を作ってあげるだけで、部屋の「質」が、ぐ~~~んと上り、そして、暮らし安くなる という事。
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