中板橋の家(仮)のリフォームが始まっています。
今日打合せで現場に行くと、2階LDKに、杉板が張られていました。
結構 赤身の杉板が入っていて、よかったと思いました。
杉板は、白身の部分と赤身の部分があります。
白身は木の外側、赤身は中心の方です。赤身のほうが水に強く、強度もあります。
元気なお子さん達のいる家ですから、赤身のほうでよかったと思います。
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この家のリフォームは、奥様が
「 この家は息をしていない 」
と思った事から始まりました。
一応、木の床、木のドア なんですよ。家を建てた時にはビニールクロスしか選べなくて、出来上がってから、天井を珪藻土塗りにするリフォームもしています。
それなのに・・・・
「 この家は息をしていない 」
と気が着いて、、、苦しくなってしまいました。
なぜか?
奥様の感性、、感受性、、によるところが大きいのですが・・・
「 木だ 」と思っていたものは、実は、
合板フローリングであり、木の柄のプリントされた建具だったからです。
これは、階段の段板です。
階段の一部、、工事します。これは、階段下の天井のボードをはがしたところです。
段板の断面が見えます。わかりますか?
厚さ36mmの合板の表面に薄い木が張ってあるものです。
床のフローリングも同じ。。
合板なので、これを「木じゃない」とは言えないんですが・・・
でも、表面の木は、表面だけの貼りもので、全部は、その表面の木 ではないですよね。
つまり、「 うその木 」
そして、薄い表面の木は、がっちり塗装が塗られ、それ以前にがっちり接着剤で合板に貼られています。
木は呼吸する と言われます。
湿気をすいこんだり、吐き出したりします。
そうゆう事が 「 息をしている 」 という感覚です。
合板のフローリングにそれは、まったくできません。
そうゆう事を、奥様は感覚でわかっていたけれど、頭では理解できなくて、苦しまれていたんだと思います。
大工の高橋さん親子。
長さを合わせて切って、その板を張る前に、まわりの粉を掃除機で吸って、それから板を張ります。
1枚1枚そうやって張っていきます。
無垢の木の床は、こうやって作られます。
人の手間が掛ります。材料も手間代も、合板フローリングより、もちろん高くなります。
合板フローングなら、1日も掛らず終わるところを 2日掛るのですから。
もう ちゃんと、 息をしてる家 に変わりはじめました。
これからは
玄関のドアを開けた時・・・・ 木の匂いがするはずです。
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おまけ・・・
壁に貼られていました。お嬢さんの作ったもの。
おねえちゃんと妹?
左がおねえちゃん? 右が妹?
目が・・・ そんな感じ(笑)^^
違ってたら・・・ ごめんなさい!^^;