北向きの部屋・・・住宅にも、アパートにも、マンションにもありますね。
日本人の好みからすると、北向きの部屋はあまり好まれません。
だけど、北向きの部屋の窓から入る光の明るさは、明るくなりすぎる事がなく、なんとなく落着きますよね。人によっては、悲しくなるか・・なぁ?
御存知の人も多いと思いますが、絵や彫刻の人のアトリエでは、その均質な明るさを求められますので、北向きの部屋にすることが多いです。もちろん小さな窓ではなく、大きな窓です。
何を意味するかというと、北側から入る均質な光というのは、想像的に、思考的に、よい光なのです。
普通、住宅では、北側=寒いということで、大きな窓は付けません。
でもそれって、既製概念って思いませんか?
アトリエみたいに大きな窓にしたらどうなるだろうって、ちょっと想像してみてください。
意外といいかもしれませんよ。
断熱は、新築ならば当然よくできますし、リフォームするならば性能UPする事もできます。
家が寒いのは壁の断熱性能の問題もありますが、窓の影響が結構大きいのです。
木造ならば、性能のいいサッシに付け変える事もできますし、内窓を付ける事もできます。
マンションの窓は、ペアガラスや真空ガラスに交換できるかもしれませんし、内窓を付ける事は問題ありません。
北向きのよいところ
1)北側の建物が近い場合、その建物に反射した光が入るので結構明るくなります。
2)北側って、隣の家の南なので、そこに庭があり、結構広がりがあります。
(視線の問題はありますが)
3)北に植木や花がある時、北の部屋から見ると、それらには、南からの光が当っているので、輝くように(?)見えます。
(南の庭にあるものは、極端に言うと、暗くなった影の部分を見ているわけです)
4)1戸建てでもマンションでも北側の部屋の光は、おだやかです。静かに落ち着ける部屋です。
北向きの土地であっても、またはリフォームするならば、いろいろな方法で明るい家を作る事はできます。
好んで北向きの土地を手に入れる必要はないと思いますが、諸事情によりそれしか選択肢がなかったとしても、悲観する事はないと思います。
もちろん南が開放されて日が”さんさんと”入るのとは違うのだから、そうゆうイメージは捨てなければいけないけれど、薄暗い家しかできないわけではありません。明るくも風とおし良くもできます。
むしろ、囲われた落ち着いた家を求める人には、、、いいのかもしれません。
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北向きだって悪くない!