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続・吉村順三のことば

yjun_zu

吉村順三建築展では「軽井沢の山荘」のビデオが流されていました。

その中から

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木の上で鳥のようになった気持で暮らせる家をつくろうと思った。

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雨が降っているときに家にいるというのは、それだけで守られているようで幸せである。

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建物の形と地形をきりはなさないで考えている。

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人間には回りを見下ろしたいという気持がある。
ここ(屋根の上の物見台)にすわるとそれだけでワクワクするだろう!

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(照明について)
いい光が得られるならむしろ器具などいらない

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住まいの品格をとりもどすこと。

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人間は自然の一部であることを忘れたくない。

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どれもこれもが、単に山荘の話しではなく、住宅に、暮しに、街に、そして生き方についてもあてはまることばです。

『住宅に品格を・・』
簡単にできる事ではありません。今時の写真的にカッコイイものはできたとしても、『品格』は簡単にはつくれません。創る者も住まう者も、生きる事に正直で品格をもたなくてはなりません。

『人間は自然の一部である・・』
これほどもっともな事を、今、私達は忘れ、おごり、なんでもできるかのように思ってしまっています。
すべての人に、もう一度、思い直して欲しいことばです。

『・・ワクワクするだろう!』
高いところにいるからワクワクする、ということではなく、日常と違う視点に立つ事で、改めて自然の魅力や美しさや空気を感じる事に、そして、自分がその自然の一部である事を確認できる事にワクワクするのだと思います。
都市の中の家では、単純にそうゆうわけにはいきませんが、空や風や月や星や雨はどこにいても平等にあるわけで、そうゆうものにワクワクする気持を持てる家が、いい家であり、そうゆう気持をもてる事が、暮しを、そして人生を豊かにするのだと思います。

最後に、この吉村さんのことばが、『いい住まい』を表しています。
これ以上ないことばだと、私は思います。

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簡素で気持よい場であること。

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吉村さんが設計した住宅は40を過ぎてから多くなり、50才以降急激に増えました。
軽井沢の山荘ができたのは、吉村さん54才で、私が生まれた年でした。。
まだまだです。>>>志田建築設計事務所

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