ある家での話し。。
洗面台のどこからか水が漏れていました。
もう何ヵ月もそのまま。
脱衣場の床はいつも水でじくじくしていました。
幸いタイルの床だったからよかったけれど・・
洗面台の収納扉を開けると、水道の元の部分から水がしたっていたので、台をどかし、配管を付け替え、元に戻しました。
台内部の底板はもうふやけてボロボロ。
思いきって、扉も引出しも底板も背板も、全部取ってしまいました。
心の底から「スッキリ」しました。
今まで、わかっていても「知らぬふり」をしてきたのです。
それは、扉がついているし、内部には物が詰まっていて「見る」事がめんどくさかったからです。
使うか使わないかわからない物を詰め込んだ「ブラックボックス」はなかなか開けられないのです。
そんな「ブラックボックス」がなくなって、洗面台下に風が抜けてとても気持良くなりました。
何かあってもすぐ確認できるし、すぐ作業できるし、とてもいいのです。
人間と違い、家は「水がしたたって」いては、いい家ではありません。
水道の配管は「永遠にいじる必要はない」という事はありません。
20年も経てば、一度点検の必要があります。
場合によっては、管の一部がボロボロになっている場合があります。
そんなものなのです。
洗面台だけではなく、流し台も同じです。
普通扉付きですが、はたして本当にいいのだろうか・・・
排水の部分があるから「きたなく」感じる部分であるかもしれません。
だから、扉をして「見えなく」してしまう、という側面もあります。
家に、特に設備や機械類に「完璧」はありません。
「見えなくする事」は、
「気づかない事にする」につながります。
しまいには、
存在を「忘れて」しまいます。
ほとんどの人が、扉を付けて見えなくスッキリさせたい、と思うでしょう。しかし『固定してしまう箱』でなくても、キャスター付き収納を使って『可動の箱』にする事が可能です。そうすれば、内部の整理も清掃も簡単になります。空気も循環します。
もちろん掃除好きの人には関係ない話しですが・・・