打合せが終わると日は暮れてうっすらと夕焼けが残っていた。
暗くなるまではもう少し時間があると思い、帰りは、行った事のない”東側の街”を歩いてみた。
しばらく行くと、大規模に開発された住宅街に行きあたった。
ハウスメーカーの なんとか調のデザインの家 で埋め尽くされた なんとか調の街。
ひとつひとつ家は、とても良く考えられたプランで、購入時には楽しそうな暮らしを描けるものだったのだろう。
ひとつひとつの家の灯りに、それぞれの幸せな暮らしがあるのだと思う。
ただ・・
なんとか調の装飾で着飾った家々が醸し出す、(販売コピーに出てくるであろう)「憧れの邸宅街」は、私にはどうしてもなじめなくて、足早にその街を通り抜けたくなってしまう。
その街を抜けるとそこにあった家・・・
まるで公団住宅のようにさえ思える素っ気ないシンプルな家。昭和50年代頃だろうか。。
ハウスメーカーのプレハブ?公共工事をやっていた地域のゼネコンによる家?
そんな事はどうでもよくて、なんとか調の街を歩き沈んでいた私の気持ちが急に盛り上がった!
リノベーションしたら、この家はとってもいい家に変わる!って感じたから。
もしやるとしたら、ブロック塀は全て撤去し新しい塀を作り、道路側のうっそうとした植木は残念ながら伐採し植栽をやり変えます。絶対にいい家になる!
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モダンな家を作りたい。屋根の軒をきちんと出して家を守る。メンテナンスしやすいようシンプルに作る。・・・
真面目で融通の利かない設計者だっただろうか??
そんな余計な妄想が浮かぶ。
でも、そんな家だからこそ、リノベーションによって機能の更新と性能UPができ、「彼の目指した」モダンな家は、現在の暮らしにあった家として復活できる!とワクワクと妄想が膨らむ。
なんとか調の街では、そんな妄想は起らない。
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リノベーション、家の建替え、新築・・・
ワクワクの起る家の妄想を、いっしょに話しませんか。
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リノベーション・・とは言っても、一体どんな事ができるのか?
築30年の木造住宅のリノベーションの設計内容を写真と図を使い詳しく解説しました。
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