本郷山村留学センターの紹介

山口県岩国市の山奥にある、本郷山村留学センターを保護者目線で紹介するブログです。

建物は木造2階建て

2020-05-31 20:13:21 | 基本情報
本郷山村留学センターは、山村留学用に建てられた建物で、木造2階建てです。

1階には、食堂、団らん室、多目的ホールなどがあります。
食堂で、食事、勉強をします。
団らん室で、テレビを見たり、ゲームをしたり、本や新聞を読んだりします。寒い冬には、床暖房があります。地域産業の林業で排出される木質ペレットが燃料です。
多目的ホールでは、入所式や修業式、普段は神楽の練習や、ピアノの練習もできます。時に、地域の方も参加できる英会話教室なども行われます。

2階には、1部屋2~4人で過ごす居室があり、個人の物を置くスペースがあります。
男女の部屋が同一階にはなりますが、同室になることはありません。
部屋の名前は、あさがお、えびね、ききょう、すみれ、たんぽぽ、れんげ、かんば、ほっけ、らかん、です。
和室と洋室があります。
部屋替えは定期的にあります。

子どもたちは、ほとんどの時間を1階で過ごしています。

また、留学生のいない長期休暇中は、研修など一般向けの宿泊施設として使われています。


夏休みと冬休みの間

2020-05-31 19:12:22 | 参考
GWも、留学生は帰省はしません。ホームシックにならないように、センターに慣れるようにすることが目的です。

夏休みに初めての帰省となります。
夏休み中には、地元の夏祭りの時期に合わせたサマーキャンプがあり、現・留学生、大学生くらいまでの元・留学生も参加できます。

ただ、うちの子の場合、初めての夏、サマーキャンプには参加しませんでした。
「もうずっとお母さんと一緒にいる、本郷には戻らない」と言っていました。
小学生ながらの頑張り、いろんな思いがあったのだと思います。
夏休みは元気に地元で過ごしました。

1カ月以上の夏休みが過ぎて、2学期が始まる2日前に本郷に戻りました。
どんな反応をするのかと思っていたのですが、早速、夏休みの課題を寮の先生に見せたり、終わっていない宿題をみてもらったり、嫌がるそぶりもなく、わたしを引き留めようとするそぶりもなく、あっという間に留学生の顔になっていました。
母としては、内心「あれ?」って感じです。

次に帰省した冬休み、「ずっとお母さんと一緒にいる」という台詞はどこへやら。冬休み明けには、当然のように本郷に帰っていきました。

子育てって、完璧な片想いだと思います。親元から飛び立たせるために育てているわけですから。

どのくらいで、センターに慣れるのかは、その子によるかと思います。
子ども達も、いろんな思いで頑張っているのだと思います。

地元・本郷町のメリット・デメリット

2020-05-31 00:40:39 | 参考
山村留学は、地元・本郷町にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

2012(平成24)年の古い論文ですが、記載のあるものがあったので、以下に引用してみます。

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<小中学校>
メリット・・・複式運営を免れることができた。(※2020年現在、1・2年生、3・4年生は複式になっています。)
センター設置のため、教職員を1名増やすことができた(文部省認可)。
デメリット・・・特に意見は得られなかった。

<地域>
メリット・・・山村留学が本郷町の特徴となっている。
留学生が成長し、本郷村の住人となることで、僅かだが人口増加に貢献している。
デメリット・・・山村留学に対して地域の理解は得られているが、本郷町出身の議員がいない(※2020年現在も、いないようです。)為地域の意見が岩国市に反映されにくい。

<産業>
メリット・・・地域産業が無いため特にメリットはないが、食糧等地域の資源を購入している点では貢献している。
デメリット・・・特に意見は得られなかった。

<地元小中学生>
メリット・・・留学生を受け入れることで、地元の子供たちの競争心が養われる。
デメリット・・・特に意見は得られなかった。

小中学生山村留学の運営とセンターの施設形態その1 : 山口県本郷町の事例』より。
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これを単純に信じるなら、地元の方たちにとっても、留学生の存在はメリットが多いようです😄 

本郷山村留学センターは寮方式で、里親方式とは違い、保護者として地元の方と接する機会はそんなに多くない感じです。
地元の方たちとの関係というのは、全体的に見て、悪いということはないと思いますが、希薄ではあると思います。
もっとも、個人的に親しい関係をもっている人も中にはいると思います。