尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)は、免疫系の異常により皮膚に炎症や鱗屑(りんせつ)が現れる慢性疾患です。尋常性乾癬と金属の歯(特に歯科用の金属材料)との関係については、いくつかの研究や報告が存在します。
金属アレルギーと尋常性乾癬
1. 金属アレルギー
- 歯科用金属材料には、ニッケル、コバルト、クロム、パラジウム、金、銀などが含まれています。これらの金属に対するアレルギーがあると、口腔内や全身にアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
- 金属アレルギーは、皮膚症状として現れることが多く、乾癬のような症状を悪化させることがあります。
2. 乾癬と金属アレルギーの関連性
- 一部の研究では、尋常性乾癬の患者の中に金属アレルギーを持つ人が多いことが示されています。これは、金属アレルギーが乾癬の発症や悪化に関与している可能性があることを示唆しています。
3. 金属の除去と症状の改善
- 金属アレルギーが疑われる場合、歯科用金属材料を非金属の材料(セラミックなど)に置き換えることで、乾癬の症状が改善することがあります。ただし、これはすべての患者に当てはまるわけではなく、個々のケースによります。
対策
1. アレルギー検査
- 尋常性乾癬の患者で金属アレルギーが疑われる場合は、パッチテストなどのアレルギー検査を受けることが推奨されます。
2. 歯科治療の見直し
- 金属アレルギーが確認された場合、歯科医と相談して、口腔内の金属を非金属材料に置き換えることを検討する価値があります。