皮膚病(尋常性乾癬、アトピー)専門神戸寶元堂薬局ブログ

尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー治療専門の寶元堂薬局です。

睡眠の質を上げる薬膳

2024-11-18 16:07:50 | 薬膳

睡眠の質を上げるためには、リラックスを促し、体と心を穏やかに整える薬膳を取り入れるのがおすすめです。薬膳では、不眠や浅い眠りの原因を「心」「肝」「脾」などの働きの不調として捉え、それらを調和させる食材を使用します。以下に、睡眠改善に役立つ夜の薬膳について詳しく解説します。

1. 心を落ち着ける薬膳:百合根と蓮の実のスープ

「心」を穏やかに整える百合根(びゃくごう)と蓮の実(れんの実)は、神経の高ぶりを鎮め、深い眠りを促す作用があります。これらの食材をスープにすることで、消化に優しく、夜に適した一品となります。

材料

  • 百合根…50g
  • 蓮の実…30g
  • 鶏肉…100g
  • 生姜…1片
  • 塩…少々

作り方

  1. 鶏肉を一口大に切り、百合根と蓮の実と一緒に鍋に入れる。
  2. 水を加えて煮込み、生姜をスライスして加える。
  3. 味を整え、温かいうちにいただきます。

百合根のほんのり甘い風味が心地よく、リラックス効果が得られます。

2. 肝を調える薬膳:クコの実と菊花のお茶

肝の機能が高まると、精神的なストレスが軽減され、睡眠の質が向上します。クコの実(枸杞子)には目を養い疲れを癒す効果があり、菊花はリラックス効果が高いとされています。この組み合わせは、ストレスで眠れない方に最適です。

作り方

  1. クコの実大さじ1と乾燥菊花をポットに入れる。
  2. 熱湯を注ぎ、5分蒸らす。

飲みやすいお茶で、寝る前に最適な一杯です。

3. 胃腸を整える薬膳:温かい山薬と紅棗のデザート

「脾」が弱ると、眠りが浅くなることがあります。山薬(やまいも)は胃腸を助け、紅棗(なつめ)は「血」を補い体を温めます。これをデザートに仕立てることで、食後に軽く楽しめます。

材料

  • 山薬…50g
  • 紅棗…3~5粒
  • くるみ…少々
  • 蜂蜜…適量

作り方

  1. 山薬をすりおろし、紅棗を刻む。
  2. 小鍋で弱火にかけながら蜂蜜を加えて温める。
  3. 器に盛り、くるみをトッピングする。

甘さと温かさが、穏やかな気分を作り出します。

4. 胸の詰まりを取る薬膳:陳皮と生姜のホットドリンク

ストレスや胸の詰まりを感じる場合、陳皮(乾燥みかんの皮)と生姜を使った温かいドリンクが有効です。陳皮は消化を助け、香りがリラックス効果を促します。

作り方

  1. 陳皮5gとスライスした生姜1片を熱湯で煮出す。
  2. 10分ほど煮て、お好みではちみつを加える。

体が温まり、穏やかな眠りを迎えやすくなります。

まとめ

薬膳では、食材の持つ「性質」や「効能」を活用し、睡眠の質を改善することができます。夜には胃腸に負担をかけない軽めの食事を心がけつつ、心を穏やかにする食材を積極的に摂取しましょう。これらの薬膳レシピを日々の生活に取り入れることで、深く安らかな眠りが得られるでしょう。

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体を温める薬膳飲料

2024-11-17 06:45:16 | 薬膳

寒さが厳しくなり、冷えが気になる時期に、体を温める薬膳飲料は体調を整える手助けになります。ここでは、薬膳の視点から冷えを改善するための温かい飲み物をいくつか紹介します。

1. 黒豆とショウガの温活茶

黒豆は「温性」の食品で腎を補い、体を芯から温める効果が期待できます。ショウガと組み合わせると血行促進効果が増し、特に冷え性の改善に適しています。黒豆を軽く炒ってからお湯で煮出し、スライスしたショウガを加えることで、香ばしく風味のある温活茶が完成します。香りと温かさでリラックスでき、冬の冷えや疲労感にぴったりです。

作り方

  1. 黒豆大さじ1を軽く炒る。
  2. 鍋に黒豆と水500mlを入れ、10分ほど煮出す。
  3. ショウガ数枚を加え、さらに3分煮てから火を止める。

2. ナツメとシナモンのホットドリンク

ナツメは「気」を補い、血行を促す食材で、疲労回復や冷え性の改善に効果的です。シナモンも体を温めるスパイスであり、胃腸を保護し、消化を助ける効果があります。甘みが欲しい場合は、はちみつを加えるとさらに飲みやすくなります。

作り方

  1. ナツメ4~5個を鍋に入れ、水300mlとシナモンスティック1本を加えて煮る。
  2. 10分煮出したら、はちみつを加え、お好みで味を調整する。

3. 甘酒と黒ごまのミルク

甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれ、豊富なアミノ酸やビタミン類が含まれ、体を温めつつ滋養を補う飲み物です。黒ごまを加えることで、腎を補い、体の内側から温める効果が増します。甘酒の甘みと黒ごまの風味が混ざり合い、冷えと疲れに効果的なホットドリンクです。

作り方

  1. 甘酒(無糖)100mlと牛乳または豆乳100mlを鍋で温める。
  2. 黒ごま大さじ1をすり鉢ですり、甘酒に加える。
  3. よく混ぜてカップに注ぎ、完成。

4. 陳皮と生姜の温かいハーブティー

陳皮は乾燥させたみかんの皮で、胃腸を整えて消化を助け、体を温める働きがあります。生姜と組み合わせることで血行を促進し、冷え性や風邪予防に効果的です。柑橘系の香りが広がり、気分もリフレッシュできる一杯です。

作り方

  1. 陳皮5gとスライスした生姜1片をポットに入れる。
  2. 熱湯を注ぎ、5分蒸らす。

これらの薬膳飲料は、手軽に取り入れることで冷えの緩和や免疫力向上に役立ちます。寒い季節にぜひ取り入れて、体を温かく保ちましょう。

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11月に旬を迎える薬膳食材

2024-11-16 06:11:27 | 薬膳

11月に旬を迎える食材は、薬膳の視点からも大変有用で、秋から冬に移る時期に適した栄養素が多く含まれています。この季節には、冷えや乾燥から体を守る温性の食材や、免疫力をサポートする成分が豊富なものが多く出回ります。

まず、秋の後半から冬にかけて旬を迎える「里芋」は、消化を助ける作用があり、胃腸を穏やかに温めてくれます。里芋の粘り気の成分には消化器を保護する働きがあり、便秘や腸の不調にも良いとされています。また、体を温める力が強くないため、普段から冷えが気になる方や体質が「寒」の傾向にある方にも適しています。里芋の味噌汁や煮物は、この季節にぴったりの一品です。

次に、「カブ」も11月が旬の食材で、特にカブの葉にはビタミンCが豊富に含まれ、免疫力をサポートします。カブの根の部分には、胃腸の働きを助け、体の余分な熱を取り除く効果があります。薬膳的には、カブは体内の水分バランスを整え、乾燥しがちな秋冬の肌や喉を潤す作用が期待されます。すりおろしたり、汁物に加えたりすることで、体を温めつつも潤いを与えます。

「柿」も秋から初冬にかけての代表的な果物で、ビタミンCとカロテンが豊富に含まれており、寒い季節に体を強くする果物とされています。薬膳的には柿には体の余分な熱を冷まし、消化を助ける効果があるとされるため、食べ過ぎによる胸焼けや口の渇き、喉の痛みを和らげてくれるでしょう。しかし、冷やす作用もあるため、体が冷えやすい人は加熱して食べることもおすすめです。たとえば、柿を天ぷらや焼き物にすると、冷やす作用が和らぎ、腸内環境も整えられます。

また、11月は「サツマイモ」の旬でもあります。サツマイモは「補気」作用が強く、エネルギーを補い、体力の維持に貢献します。ビタミンCや食物繊維も多く含まれ、便秘解消や血糖値の安定にも効果的です。薬膳の観点では、サツマイモは「甘味」に分類され、気を補い、胃腸の働きを高める役割があります。焼き芋や蒸し芋にすると消化に良く、体を内側から温める作用が強まるため、冬の冷え対策としても重宝されます。

最後に、11月が旬の「レンコン」は、体の余分な熱を取り除き、肺を潤す効果があるとされています。乾燥しがちな冬の空気に対して、喉や呼吸器を守る作用が期待されるため、風邪予防や乾燥肌対策としてもおすすめです。また、レンコンは胃腸にも優しいため、煮物や炒め物に加えれば、体を温めながら肺をケアする薬膳料理として活用できます。

は、薬膳の視点からも大変有用で、秋から冬に移る時期に適した栄養素が多く含まれています。この季節には、冷えや乾燥から体を守る温性の食材や、免疫力をサポートする成分が豊富なものが多く出回ります。

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冬支度と腎を養う習慣

2024-11-15 11:59:03 | 薬膳

冬支度と腎を養う習慣

冬に腎を強めるためには、生活習慣の見直しも効果的です。特に、体を冷やさず温かく保つ工夫が腎を保護します。
  1. 温かい飲み物を摂る
    冬は腎を冷やさないようにすることが大切です。温かいお茶やスープを積極的に摂りましょう。特に、黒豆茶や生姜紅茶などが腎を温める効果があり、冷え性の改善にも役立ちます。

  2. 腰や足を温める
    腎は腰のあたりに位置するとされるため、腰や足元を温めることが大切です。腹巻や靴下を重ねる、湯たんぽを使用するなど、特に腰から下の部分を温かく保ちましょう。

  3. 十分な休息をとる
    冬は夜が長いため、自然のリズムに合わせて早寝早起きを心がけ、十分な休息をとることが重要です。腎はエネルギーを貯める役割があるため、十分な睡眠をとることで腎のエネルギーが充電されます。

  4. 軽い運動
    運動は腎に適度な刺激を与え、血行を促進します。冬場は屋内で行えるヨガやストレッチなどの軽い運動が適しています。特に腰回りを伸ばす運動は、腎に良い影響を与え、温かいエネルギーを巡らせるのに役立ちます。

冬の季節に腎を養うためには、黒ごまや山薬、黒豆などの食材を活用することが効果的です。また、体を温める生活習慣を意識し、冷えを防ぎながら腎のエネルギーを補うことが重要です。適切な食材と習慣を取り入れ、腎の力を高めることで、冬の健康をしっかりと守りましょう。

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腎を強める食材

2024-11-14 07:54:40 | 薬膳

冬は東洋医学で「腎」を強める季節とされ、腎を養うことが冷え対策や免疫力向上に役立ちます。「腎」は、生命エネルギーの源とされ、体の基本的なバランスを保つ重要な役割を果たしています。冬に腎を強めるための食材や生活習慣について詳しく見ていきましょう。

腎を強める食材

  1. 黒ごま
    黒ごまは腎を養う作用があり、血行促進や抗酸化作用もある優れた食材です。特にごまの脂肪分には「腎精」と呼ばれる精力や元気を補う力が期待できます。料理に簡単に取り入れられ、黒ごまのペーストや黒ごまのお茶などとしても活用できます。

  2. 山薬(やまいも)
    山薬は、消化に良く滋養強壮効果が高い食材で、腎を補う力があるとされます。自然薯や長芋などの山薬は、腎を温めて滋養を高める作用が期待され、すりおろしてお粥に入れる、または味噌汁に加えることで手軽に摂取できます。

  3. 黒豆
    黒豆は、腎を温める力がある豆類です。体を強化し、冷えや疲れを改善する効果が期待されます。黒豆茶や黒豆ご飯にすることで、日常の食事に取り入れやすく、ほのかな甘みと香りも楽しめます。

  4. くるみ
    くるみは、温性の食材で、腎の「陽気」を補う作用があります。寒さからくる腰痛や関節の痛みを和らげる効果があるため、冬に摂取すると良いでしょう。スナックとしてそのまま食べたり、サラダに加えることで、簡単に取り入れることができます。

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免疫力を高める薬膳食材とそのレシピ

2024-11-13 07:37:41 | 薬膳

免疫力を高める薬膳食材とそのレシピについてご紹介します。寒さや乾燥が強まる冬には、免疫を高める食材を積極的に取り入れることが重要です。薬膳では、体を補いながらバランスを整える食材が多く、特に以下の食材が免疫力の向上に役立ちます。

1. 高麗人参とクコの実のスープ

高麗人参は「気」を補い、体力や抵抗力を高める代表的な生薬です。クコの実と合わせることで、血流を改善し免疫力をサポートする効果が期待できます。スープの作り方はシンプルで、高麗人参とクコの実を鶏肉や根菜と一緒に煮込むことで、体の中から温めながら滋養を摂取できます。

材料

  • 高麗人参(乾燥)…5g
  • クコの実…10g
  • 鶏肉…200g
  • 生姜…2-3枚
  • 塩…少々

作り方

  1. 鶏肉を一口大に切り、鍋で軽く炒めます。
  2. 水を加え、高麗人参、クコの実、生姜を一緒に煮込みます。
  3. 弱火で約1時間煮込み、塩で味を整えれば完成です。

2. 紅棗(なつめ)と陳皮のハーブティー

紅棗(なつめ)は「血」を補い、冷えや疲労感を軽減する効果があり、免疫力をサポートする食材です。陳皮(乾燥したみかんの皮)は胃腸を整え、消化を助けるため、栄養吸収を高めてくれます。この組み合わせはハーブティーとして手軽に摂取でき、風邪予防にもおすすめです。

材料

  • 紅棗…5粒
  • 陳皮…少々
  • 熱湯…適量

作り方

  1. 紅棗を半分に切り、陳皮と一緒にティーポットに入れます。
  2. 熱湯を注ぎ、10分ほど蒸らしてからいただきます。

3. 玉ねぎとにんにくの滋養スープ

玉ねぎとにんにくは抗菌作用が強く、免疫力をサポートする食材です。とくににんにくは白血球の働きを活性化するため、風邪予防に役立ちます。シンプルな滋養スープとして、寒い日に体を温める一杯に最適です。

材料

  • 玉ねぎ…1個
  • にんにく…2片
  • 鶏がらスープ…500ml
  • 塩・胡椒…少々

作り方

  1. 玉ねぎを薄切りにし、にんにくはみじん切りにします。
  2. 鍋に少量のオリーブオイルを熱し、玉ねぎとにんにくを炒めます。
  3. 鶏がらスープを加え、弱火で15分ほど煮込んで塩と胡椒で味を整えます。

これらのレシピを日々の食事に取り入れることで、寒い季節に向けた体調管理と免疫力のサポートが期待できます。

 
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体を温める生薬とスパイスの組み合わせ

2024-11-12 06:33:05 | 薬膳

冬の寒さが厳しくなる時期には、体を温める生薬やスパイスを使って、冷え対策をすることが大切です。東洋医学では、体を芯から温める食材や生薬を「温性食材」と呼び、寒さに弱い「腎」や「脾」を助ける効果があります。以下、代表的な生薬とスパイスの組み合わせを紹介します。

1. 生姜と紅茶
生姜は「温性」の食材で、体を温め、血行を促進する働きがあります。紅茶に薄切りの生姜を入れることで体が温まり、冷え性の改善や風邪予防に効果的です。また、生姜は消化器系を助けるので、食後の飲み物としても良いでしょう。

2. シナモンと黒糖
シナモン(桂皮)は、血行促進や抗酸化作用があり、体を温める効果が期待されるスパイスです。黒糖と合わせることで、体を温める力が増し、気を補う働きも期待できます。冬にはシナモンと黒糖を使ったお茶や温かいデザートがぴったりです。

3. クローブと蜂蜜
クローブ(丁子)は「温性」のスパイスで、胃腸の働きを助け、冷えからくる痛みを和らげる効果があります。蜂蜜と合わせると、のどの痛みや風邪予防にも役立ちます。お湯にクローブと蜂蜜を入れた飲み物は、甘くスパイシーな風味で飲みやすく、風邪の初期症状にも良いとされています。

4. 八角と紅棗(なつめ)
八角は「温性」のスパイスで、消化を助ける働きがあり、胃腸を温めます。紅棗(なつめ)と一緒に煮込むと、甘みと風味が増し、体を内側から温めるお茶として楽しめます。特に、紅棗には「気」を補い、血を養う作用があるため、冷えや貧血に悩む方におすすめです。

5. 当帰と山薬(やまいも)
当帰は「血」を補い、血行を促進する作用があるため、冷え性や貧血に効果的な生薬です。山薬(やまいも)と一緒に煮込むと、体を温めると同時に「気」を補う力が強化され、特に冷えが強い時期にぴったりです。お粥やスープに加えることで、日常的に取り入れやすくなります。

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乾燥する季節に「肺」を潤すのに適した食材

2024-11-11 11:27:13 | 薬膳

 

乾燥する季節には、私たちの身体、とくに「肺」が大きな影響を受けやすくなります。東洋医学では、肺は乾燥に弱い臓器とされ、乾燥によって肺の機能が低下すると、咳や喉の痛み、肌の乾燥など、さまざまな症状が現れると考えられています。そこで、乾燥からくる不調を和らげるために、肺を潤す効果のある食材がとても役立ちます。ここでは、そんな「肺」を潤すのに適した食材をいくつかご紹介します。

1. 梨

梨は、秋から冬にかけて旬を迎える果物で、「肺」を潤す効果が高いとされています。梨には水分が多く含まれており、乾燥した喉を潤し、炎症を鎮める効果が期待できます。また、梨はビタミンCや食物繊維が豊富で、免疫力を高め、便通を改善する効果もあるため、乾燥した季節に体を整えるのに最適な果物です。生のまま食べても良いですが、蒸したりスープにしたりすることで、体を冷やすことなく効果的に取り入れることができます。

2. 白木耳(しろきくらげ)

白木耳(しろきくらげ)は、「植物の燕の巣」とも称されるほど、美肌効果や保湿効果に優れた食材です。乾燥する秋冬の季節には、肺を潤し、喉の不快感を和らげる効果があるため、風邪や咳の予防にも役立ちます。白木耳は特にコラーゲンや食物繊維が豊富で、体の中から潤いを与えつつ、腸内環境も整えます。料理に取り入れる際は、白木耳を戻して煮込み、スープやデザートなどに利用するのが一般的です。シロップや果物と合わせたスイーツとしても楽しむことができます。

3. 蓮根(れんこん)

蓮根は、肺を潤し、呼吸器の健康をサポートする食材です。シャキシャキとした食感とほのかな甘みが特徴で、ビタミンCが豊富に含まれているため、免疫力を高めつつ、乾燥による肌荒れを防ぐ効果もあります。また、蓮根にはポリフェノールやムチンといった成分も含まれており、抗酸化作用や粘膜の保護にも役立つとされています。蒸したり煮込んだりすることで食感が柔らかくなり、肺を潤す効果が一層高まります。スープや炒め物に加えることで、簡単に取り入れることができます。

4. 銀杏

銀杏も、肺を潤す働きがあるとされる秋の食材です。古くから漢方でも用いられ、咳や喘息の症状を和らげる効果が期待されています。銀杏はビタミンB群やカリウム、食物繊維が豊富で、腸内環境を整え、デトックス効果も期待できます。ただし、銀杏は過剰摂取すると中毒症状が出る可能性があるため、一日10粒程度を目安に取り入れるのが良いでしょう。茶碗蒸しやおこわ、炒め物などに加えると、食卓を彩りながら肺を守ることができます。

5. 百合根

百合根も肺を潤し、咳を鎮める働きがある薬膳食材です。滋養強壮の効果もあり、疲労回復や安眠効果も期待できるため、秋冬の体調管理には欠かせない食材の一つです。百合根はホクホクとした独特の食感があり、甘みがあって食べやすいのが特徴です。蒸してそのまま食べたり、おかゆやスープに加えたりすることで、体に優しく取り入れられます。また、デザートとしても利用できるため、幅広い調理法で楽しむことができます。

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11月のレピシ

2024-11-07 06:36:36 | 薬膳

11月は秋から冬へと移行する時期で、季節の食材が豊富に揃う季節です。体を温め、滋養を補い、寒さに備える食材を活用したレシピを紹介します。特に、根菜類やキノコ類などが旬を迎えるので、これらを中心にしたレシピがオススメです。

1. きのこと豚肉の生姜煮

材料:

  • 豚薄切り肉: 300g
  • しめじ、えのき、舞茸などのきのこ類: 合計300g
  • 生姜: 1片
  • 醤油: 大さじ3
  • みりん: 大さじ2
  • 砂糖: 大さじ1
  • 酒: 大さじ2
  • ごま油: 大さじ1
  • 青ねぎ(トッピング用): 適量

作り方:

  1. 生姜は千切り、きのこ類は石づきを取り除き、食べやすい大きさに分ける。
  2. 鍋にごま油を熱し、生姜を加えて香りが立つまで炒める。
  3. 豚肉を加えて軽く炒め、色が変わったらきのこ類を加える。
  4. 醤油、みりん、砂糖、酒を加えて全体に絡ませ、蓋をして中火で5分ほど煮る。
  5. 器に盛り、青ねぎを散らして完成。

2. さつまいもとりんごのバターソテー

材料:

  • さつまいも: 1本
  • りんご: 1個
  • バター: 20g
  • 砂糖: 大さじ1
  • シナモンパウダー(お好みで): 少々

作り方:

  1. さつまいもはよく洗って皮付きのまま輪切りにし、りんごは皮をむいて薄切りにする。
  2. フライパンにバターを熱し、さつまいもを入れて両面が軽く色づくまで焼く。
  3. りんごと砂糖を加え、全体を炒め合わせる。
  4. りんごがしんなりしたら火を止め、お好みでシナモンパウダーを振りかけて完成。

3. 白菜と鶏肉のクリーム煮

材料:

  • 白菜: 1/4玉
  • 鶏もも肉: 300g
  • 玉ねぎ: 1/2個
  • 牛乳: 400ml
  • 小麦粉: 大さじ2
  • バター: 20g
  • 塩、こしょう: 適量
  • パセリ(トッピング用): 適量

作り方:

  1. 白菜はざく切り、玉ねぎは薄切り、鶏もも肉は一口大に切る。
  2. 鍋にバターを溶かし、鶏肉を炒める。鶏肉に火が通ったら玉ねぎを加え、透き通るまで炒める。
  3. 小麦粉を加えて混ぜ、粉っぽさがなくなるまで炒めたら、牛乳を少しずつ加えてとろみをつける。
  4. 白菜を加えて煮込み、柔らかくなったら塩、こしょうで味を調える。
  5. 器に盛り、パセリを散らして完成。

4. 蓮根と鶏ひき肉のつくね

材料:

  • 蓮根: 150g
  • 鶏ひき肉: 300g
  • 青ねぎ: 適量
  • 生姜(すりおろし): 小さじ1
  • 醤油: 大さじ2
  • みりん: 大さじ2
  • 片栗粉: 大さじ1
  • ごま油: 大さじ1

作り方:

  1. 蓮根は皮をむき、半分はすりおろし、残りは粗みじん切りにする。
  2. ボウルに鶏ひき肉、すりおろし蓮根、粗みじんの蓮根、生姜、片栗粉を加えて混ぜ、タネを作る。
  3. 小判型に成形し、フライパンにごま油を熱して両面を焼く。
  4. 醤油とみりんを加えて絡め、照りが出るまで煮詰める。
  5. 青ねぎを散らして完成。

5. ほうれん草とごぼうの味噌汁

材料:

  • ほうれん草: 1束
  • ごぼう: 1/2本
  • 豆腐: 1/2丁
  • 味噌: 大さじ2
  • 出汁: 600ml
  • ごま: 適量

作り方:

  1. ごぼうはささがきにし、水にさらしてアクを抜く。ほうれん草はざく切り、豆腐はさいの目切りにする。
  2. 鍋に出汁を沸かし、ごぼうを加えて煮る。
  3. ごぼうが柔らかくなったら、ほうれん草と豆腐を加える。
  4. 味噌を溶き入れ、ひと煮立ちさせる。
  5. 器に盛り、ごまを振りかけて完成。

これらのレシピは、11月の旬の食材を活用し、体を温めたり滋養を与える効果があります。

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11月に特に体に良いとされる食材

2024-11-03 06:05:39 | 薬膳

11月に特に体に良いとされる食材をいくつかご紹介します。この時期は寒さと乾燥が増して体調を崩しやすいため、滋養強壮や体を温める効果のある食材を意識して取り入れると良いでしょう。

1. れんこん

れんこんは、秋から冬にかけて旬を迎え、乾燥からくる喉の不調や肌荒れ対策に効果的な食材です。ビタミンCや食物繊維が豊富で、免疫力を高めるため風邪予防にも役立ちます。れんこんのシャキシャキとした食感は炒め物や煮物にすると美味しく、栄養も摂取しやすくなります。

2. かぼちゃ

かぼちゃは体を温め、ビタミンEやカロテン、食物繊維が豊富で、抗酸化作用に優れています。特に、寒さにより低下しがちな血流の改善に役立つため、冷え性の方におすすめです。煮物やスープにすると体の芯から温まるでしょう。

3. 生姜

生姜は体を温める作用が強く、血行促進や消化を助ける働きがあります。11月は寒さが増してくるため、生姜を使ったお茶や料理は冷え対策に最適です。風邪を引きやすい季節には、生姜を用いた飲み物が喉や体を温め、免疫力を高める効果が期待できます。

4. 里芋

11月に旬を迎える里芋は、滋養強壮作用が高く、特に胃腸にやさしい食材です。消化吸収を助け、胃腸の調子を整えるため、体力が落ちやすい季節の変わり目にはぴったり。煮物や汁物にすると、栄養が体に吸収されやすくなります。

5. 長ねぎ

長ねぎは、寒さが増す季節にぴったりの温め食材。ビタミンCやアリシンが豊富で、風邪の初期症状や冷えに効果的です。薬膳では体の温めと風邪予防に重宝され、鍋料理やスープに加えることで体をポカポカと温めてくれます。

6. ほうれん草

ほうれん草は鉄分や葉酸、ビタミンCが豊富で、冬場の貧血予防や疲労回復に役立つ緑黄色野菜です。冷えで血行が悪くなりがちな体に栄養を補い、体調を整えます。おひたしや炒め物、スープなどで美味しく摂取できるので、冬の栄養補給に最適です。

7.

11月に旬を迎える柿はビタミンCが豊富で、免疫力の向上や美肌効果が期待される果物です。また、渋み成分であるタンニンが豊富で、体の熱を下げる効果があるため、のどの痛みや風邪の予防にも役立ちます。

これらの食材を積極的に取り入れることで、寒さや乾燥に負けずに健康を維持し、冬を迎える準備が整います。

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