- 骨量低下を防ぐには。
骨は常に生まれ変わっています。古い骨を壊し(骨吸収)、新しい骨を作って(骨形成)いるのです。骨吸収に骨形成が追いつかなくなると骨量の減少が起こり、骨がもろくなります。65歳以上の女性の半数以上が骨粗鬆症と考えられていますが、そのうち7割以上は診断もされていないとみられ、適切な対処ができていないのが現状のようです。
骨量は40代から低下し始めるといわれています。特に女性の場合には、閉経後5年間で急速に減少します。骨量の変動には年齢だけでなく、喫煙や過量な飲酒、偏った食生活などの生活習慣や運動不足も関係しています。
最近では、骨粗鬆症による骨折を防ぐために有効な薬剤も開発され、処方されるようになりましたが、食事・運動・日光浴で防ぐことも大切です。
帰還した宇宙飛行士の骨密度が低下していることからも、重力の下での運動や日光浴の継続こそが骨量の維持につながり、三日坊主では元に戻ってしまうことが分かります。最初は自分の体と相談しながら歩いてみてください。たまには遠出して自然の中や知らない街へふらりと散歩に出かけましょう。日々のウォーキングが楽しい習慣になります。